牛ホルモンに舌鼓を打ったら
本格デザートがお待ちかね

 いよいよホルモンの出番! この日は、シマチョウ、マルチョウ、ホホ、センマイ、トロハツ、レバーの6種。スタッフが目の前で焼いてくれる。ホルモンは加減が難しいのでありがたい。

 次は生肉。黒毛和牛のツラミ(ホホ肉)や塩熟成豚など7種のなかから上タン(プラス500円)、上ロース(プラス600円)をチョイス。

  ここまでがコースとなっている。すでにお腹はいい具合だが、気になった一品料理もいくつか言っておこう。

 華味鳥ちーずけーき(580円)は、甘辛に炊いたそぼろとクリームチーズをテリーヌ風に。

 牛タンの塩煮込み(680円)は、タンを香味野菜とともに8時間煮込んだもの。

 これらはワインにも合いそう。自家製コーラやジンジャーエールなどソフトドリンクも充実しているからノンアル派も大いに使える店。

 〆の炭水化物も気になるものがいっぱい。冷麺にしようか牛骨ラーメンにしようか……。迷っていたら、「和牛タン炊き込みご飯」(1合1,080円~)を是非! 30分かかるので、ただちに用意します」と店長。

 さっきまで肉を焼いていたコンロの上に、陶器のご飯釜が置かれる。「あと7分です」、「5分ほど蒸らします」と、経過報告を聞きながら待つ。いい香りが漂ってきた。

「はい、完成です!」

 お茶碗にとりわけてくれたところに、ちょっとだけタレを回しがけ、ワサビをのせていただく。

 しかしこれがエンディングではなかった。至福にひたっているところに、再び店長登場。「実はうち、デザートにも並々ならぬ力を入れているんです」。……なんですと!

 おすすめされたのが、クレープシュゼット(880円)。銀座の某カフェばりに客の目の前で仕上げるのだという。しかも、作り手の小原シェフはなかなかのイケメン。二重に“おいしい”ではないか。

 力を入れているというからには他のデザートも見ておかないと。八女抹茶の盆栽アイス(580円)、メルバさんの好きな白桃の軽い蜜煮(480円)。

 自由な発想と演出が織り込まれたメニューの数々、スタッフたちが醸し出す雰囲気のよさ、そのどれもが好印象。そうか、これがバリューなのか! 九州のすばらしさを浜松町で知った貴重な夜。酵素フルーツサワーと肉を楽しみに、すぐにまた来てしまいそうだ。

tHe Good MoR~Ning
(ザ グットモーニン)

所在地 東京都港区浜松町1-9-2 E-GAMIビル 1F
電話番号 03-6809-2991
営業時間 17:00~23:00
定休日 不定休
予算 5,000円~
[2018年7月訪問]

Keiko Spice(けいこ すぱいす)

東京都生まれ。得意なディスティネーションはハワイと香港。普段は3日に1回のペースで焼肉を中心とした食生活。別名「肉の妖精」。

Column

新店来訪! 美味しい出合いに一番乗り

ニューオープン、シェフやメニューが変わった店、面白い企画を立ち上げた店……などなど、なにかと「新しい」店を一番乗りで紹介するページ。「美味しい出合い」にご注目ください!

2018.08.20(月)
文・撮影=Keiko Spice