最近は「おひとりさま」とか言って、喫茶店やラーメンなどの軽食以外にも、女ひとりで外食しても変じゃなくなってきた。

 この前わたしも初おひとりさまフレンチをやってみた。ランチが3,900円となかなかな高級店。おいしかったけど、フランス料理はあんまりひとりで食べるもんじゃないなと思った。黙って食べるのであっという間に食べおわってしまい、次のお料理が出てくるまでやることがない。スマホを見る雰囲気でもないし。あとナイフとフォークで両手がふさがるので、料理と向き合わなければいけない感が強くて、ながらごはんにしにくいのだ。やっぱりフレンチって会話を楽しむお食事なのだなあと、当たり前のことがよくわかった。

 やることがないので、ぼんやり向かいの家族を観察。白髪交じりの静かなお父さんと、やや派手めな奥さん、中2くらいの女の子。明らかなお金持ちだ。お父さんは「ここはコスパがいいねえ」などと言っている。

 あのお父さんのセーターの感じと風格、お医者さんぽい。お会計のとき財布にゴールドカードが並んでいるのもしっかり見届けた。

 さて、そんなことをしていたら隣に、風格のあるおひとりさまがやってきた。45歳くらいの女性で黒のニットにパールのネックレスという格好の、ややコンサバで知的な雰囲気。メインをお肉に変更したり、紅茶の茶葉の種類を聞いたりして、慣れた感じである。お料理を待つ間はどうするのかなと思ったら、女性はハンドバッグから本をとりだし、読みだした。しかもハードカバー。料理と料理の間のわずかな時間でちょっとずつ読んでいる。読書は時間つぶしの定番だが、フレンチでも本読む人いるんだ、と驚いた。ただちょこちょこすぎて、食べ終わるまでに結局2ページくらいしかすすまなそうなのだが。

 他にもカフェやファミレス、ゲイバーなど、場所によっておひとりさまも色々だなあと思って描いてみた。

 個人的にベストな「おひとりさま」食事は、「しゃぶしゃぶバイキング」である。「しゃぶ葉」というしゃぶしゃぶ食べ放題のファミリーレストランがあると知って(大好きなおぎやはぎの小木がラジオで言っていた)行ってみた。

 しゃぶしゃぶバイキングというのは野菜をとりにいったり、お肉をしゃぶしゃぶしたり、アクをとったりとやることいっぱいで、手持ち無沙汰がちっともない。ひとつだけ困ったのは、席を離れるときに貴重品をみててくれる人がいないということだ。いちいちリュックを背負って野菜をとりにいくのだけがなんだかいびつだ。


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