またイケア立川店に行ってきた。家から小一時間かかるけれど、好きなのでたまに行く。駅からの道も広々としていて気持ちいいので、のんびり歩いてお腹が空いていればさっそく150円のホットドッグセットを食べる。かけ放題の甘いピクルスみたいなのをたっぷりとかけて。コーヒーだけのときもある。一息ついたらショールームをザザーッと見て、大好きなレストランに到着。ここが好きで来ているようなものだ。広くて可愛くって座席もいっぱい。大きな窓からはモノレールが走っていくのが見える。そしてメニューの異国感がうれしい。必ず食べるスウェーデン・ミートボールには何味かわからないソースと、ベリーのジャムがかかっていて、お肉とジャムのありえないコンビに、北欧って感じが高まる(行ったことないけど)。白ワインも飲みながら、本を読んだり手帳を書いたり、周りの人を見たりして2時間くらい過ごし、最後にフックとかスポンジなど手で持って帰れるものを買って帰るのだ。なんだかすごく満たされる。

 そういえばニトリはどうなんだろう。よくイケアと比較されるニトリ。「お、ねだん以上。」で有名なニトリ。もしかしたら広いお好み食堂みたいなレストランがあるかもと期待し、初めて行ってみた。イケアはスウェーデンだけどニトリは日本。ラーメンとかお蕎麦とか唐揚げとか食べながら、のんびりできるのかもしれない。行ったのは赤羽店でしたが、残念ながらレストランはなかった……。商品は掃除用具や調理器具など痒い所に手が届くもの満載で見入ってしまった。わたしは天ぷら用の小さい鍋を買うかどうかで悩んだ。トイレに置く収納箱もいいのがあったが、サイズを確認したらサンポールが入らなそうなのでやめた。すれ違った主婦は、お椀を買うかどうか旦那さんと相談していた。

 ニトリにいるときの頭の中はリアルな生活。対してイケアにいるとき思い浮かべるのは、憧れの生活。わたしはイケアに行ったら、毎回キャンドルを買うか迷うのだ。夜にキャンドルを焚く自分を想像しているわけだが、実際、去年キャンドルを焚いたのはクリスマス・イヴの深夜の沢木耕太郎さんのラジオを聞いていた3時間だけ。うーん、やっぱりいらない。

 みんなそんな感じなのかなと思った。イケアでは、いつもの生活とちょっと違うものを買っている気がする。そういう非日常感のおかげで、デートもありだ。高校生からおじさんおばさんまでのカップルが何を買うわけでもなく楽しそうにしていた。何よりデートっぽいのは、レストランのドリンクのグラスが、足つきのワイングラスっていうことだ。50歳くらいの夫婦に見えそうなカップルがイケアのレストランでデートをしていた。最初はちょっと貧乏くさいなと思ったけれど、おそろいでワイングラスに入ったメロンソーダを飲むのを見てたら、だんだん可愛らしく思えてくるのだった。


SHARE

この記事が気に入ったら「いいね」をしよう!