世界のVIPが訪れ、ときめき、
心奪われた神秘の石

ファミリーの強い絆で
継がれる輝きとビジネス

 現社長で5代目のエドワード・アッシャー、その次男で副社長のマイク、長女のリタが集まってくれた応接室。そこには、アッシャー家のダイヤモンドに魅せられてここを訪れた国賓たちの写真が厳かに並ぶ。エリザベス女王やオランダ国王、若き日の今上天皇の姿も。

 彼らの貴重なサインが収められた来賓者名簿“ゴールデンブック”を開きながら、父が語るエピソードに耳を傾ける娘と息子。家族の絆を感じさせながらも、軽快にビジネスの話を楽しむ姿が小気味よい。

「父は私の師であり、親友であり、ビジネスパートナーなんです」

 こう堂々と語るマイクは、カット・研磨の職人でもあり、宝石鑑定士の資格も有するダイヤモンドのエキスパート。ならば子どもの頃からさぞ厳しい“ダイヤモンド教育”を受けてきたのかと思いきや、「息子や娘に家業を継ぐように強制したことはありません。実際、長男は別の仕事をしていますし、長女も初めはその気がなかった」と父、エドワード。アメリカ支社長を務める長女のリタは、NYと行き来している。

「ITの仕事に8年間従事し、とても充実していましたが、別の場所で働いて初めて、ロイヤル・アッシャーとダイヤモンドの魅力を再認識したのです」

 親子3人は、マイク曰く「1日に20回くらいメールや電話でコミュニケーションする」ほど親密だが、どこかわきまえた緊張感を保っている。家業を継ぐことを強制しない方針から生まれた距離感か。逆にそこに、彼らが長きにわたりファミリービジネスを継承し、成功し続けている秘密があるのかもしれない。

「ダイヤモンドは特別な石、幸せの象徴です。原石を見極め、カットや研磨の技術、美しいデザイン、すべてを完璧にして世に送り出さなくてはなりません」。

 こう話すエドワードが見せてくれたダイヤモンドの原石は、そこにあるだけでただ逞しく、美しい。またカットされたばかりのダイヤモンドや、研磨中のダイヤモンドも、華やかなエンゲージリングとは異なる魅惑のオーラを放っている。原石が親だとすれば、リングは子どもや孫であり、ダイヤモンドはまるで一族の系譜のようではないか。

 ダイヤモンドの聖地、アムステルダムで生まれた家族の絆のダイヤモンドは、今からさらに未来へと、継がれてゆく。

【お問い合わせ先】
ロイヤル・アッシャー・オブ・ジャパン

電話番号 03-3746-4567
https://www.royalasscher-jp.com/

Edit & Text=Mami Sekiya
Photo=Yoshihito Sasaguchi(SIGNO)