世界中で自分だけができた貴重な経験

――今までとは違う芸能界での新生活が、そういうスタートで始まると、私生活にも支障をきたすことがあったのでは?

 人の目を見て話すことに関しては、大阪にいるときはしっかりできていたんです。でも、東京に来てから、なんで敵意を向けられるんだろうと思うようになって……。特に何もされていないし、大人にも免疫があったはずなのに、事務所に行くのもなんだか怖くなりましたね。きっと知らない世界に飛び込んだことに対する恐怖心だったんでしょう。でも、いろいろな方に支えられてきたことで、仕事も学業も、必死に走り続けることができたと思います。

――菅田さんが、この1年間で学ばれたことは何だったんでしょうか?

 仮面ライダーを演じていた1年でいちばん学んだことは、人生は面白い、ということです。世界中で僕だけができた貴重な経験ですから。あと、年齢に関係なく、友情や人との繋がりの素晴らしさを知ったこと。オールアップのときに、「仮面ライダーW」に関わってくださったスタッフ全員で泣いたんです。自分の何倍も生きている人たちが、作品を共有したことで泣いている。一生できないかもしれない経験をさせていただきましたし、そのときに他人と繋がれる瞬間を感じたんです。みなさんとは今でも仲良くさせてもらってます。

<次のページ> すべてを学んだ、ひとつのハードル

2012.09.07(金)
text:Hibiki Kurei
photographs:Shigeki Yamamoto

SHARE

この記事が気に入ったら「いいね」をしよう!