結婚・出産が遅れると最後の貯め期がなくなることも?

 人生には貯め期が3回あるといわれています。独身時代、夫婦のみの時代、子どもの独立後です。

 先ほど稼げる期間は短いとお伝えしました。さらに稼いでいる間も子どもを扶養している間はどうしても生活費がふくらんでしまいます。そこで子どもの養育費や教育費がかからない時期に貯められるだけ貯めてしまいましょう。

 独身時期、夫婦のみの時代は、できれば手取り月収の30%程度を貯めたいところです。

 出産後も共働きで子どもが小さい頃は比較的貯めやすい時期です。しかし、保育園代が高額になったり、時短勤務によって収入がダウンする可能性もあります。この時期は無理せず手取りの20%程度を貯めておきたいです。

 最後の貯め期は子どもの独立後です。しかし、結婚・出産が遅れると子どもの独立と自分の退職が重なることも。貯め期の期間が短くなったり、貯め期自体なくなってしまいます。

 結婚前は将来のことが漠然としているので、目の前の欲しい物に浪費しがちです。私も20代の貯め期をすっかり逃してしまいました、DINKSの今、その分を取り返すべくリベンジに励んでいます。

 もし一度目の貯め期を逃してしまったとしても、今からでも遅くはありません。ライフイベントでかかるお金をシミュレーションすることで貯蓄のモチベーションを上げていきましょう。

Column

花輪陽子の「大人のマネー塾」

大人の女性なら知っておきたいマネーの知識を、普通のOLからファイナンシャル・プランナー(FP)になった、花輪さんが教えます!

2012.08.19(日)
text:Yoko Hanawa
photograph:Atushi Hashimoto