2012年5月、タイユヴァンのセカンドレストランで1ツ星だった“アングル・デュ・フォブール”が、高級ワインブラッスリー“110ドゥ・タイユヴァン”に生まれ変わりました。木の素材で壁、天井、床が覆われたナチュラルでシックな広々とした空間で、110種ものワインをグラスで味わえるというコンセプトを実現させています。

左:ブドウのデザインが施された皿。ブラッスリーだが高級感あふれる
右:内装は、フォーシーズンズ・ホテルやジョエル・ロブションのアトリエなどを手がけた、ピエール・イヴ・ロションによるもの

 落ち着いたテーブル席もいいのですが、110種類のワインを揃えた、ワインサーバーを目の前にすることができるカウンターがおすすめでしょう。ワインカーブはフランスでは知名度の高い“プロヴァンテック”社のもの。タイユヴァンが誇る、“タイユヴァン・カーヴ”のディレクター、ピエール・ベロが厳選したばかりのワインがずらりと並んでいます。蛇口を上げると、中に入っているボトルから、ワインが注がれるシステムですが、各瓶には専用ストッパーを装着。ワインが注がれる度に、無味無臭、無害の窒素が充填されるようになっていて、酸化を防ぐことができるのです。さらに、カーブの中は2つに別れており、赤ワインと白ワインを別々の適温で管理しています。

プロヴァンテック社のワインカーブに110種類のワインボトル。グラスサーヴィスする

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text:Aya Ito