初心者でも出張続きでも大丈夫!
はじめよう! 花と緑のある暮らし

 部屋にあるだけでやすらぎを与え、小さな幸せを運んでくれる花と緑――。

 でも、正しい生け方、育て方がわからずに妄想止まり、なんて人も少なくないはず。どんな人でも気軽にその魅力を味わえる、失敗知らずの簡単メソッドを2回にわたり伝授します。今回は第1回目、花のある暮らしスタート篇です。

>> 第2回目、花を増やすためのコツ伝授篇を見る

ワンコインでお部屋がぱっと華やかに
生活に彩りをもたらす花はまず一輪からスタート

 最も手軽な一輪挿しには、花の魅力をダイレクトに伝える魔法がある。まずは花屋さんで心惹かれた1本を、普段使いの器や空き瓶にそっと生けてみよう。より素敵に飾るための“ささやかなコツ”とは?

(1) 水の量は器の高さの1/3~1/5
 花も人間と同じで飲みすぎは禁物。朽ちるスピードを速めてしまう。水の吸い上げがよい花なら器の高さの1/5、悪いものなら1/3程度に。購入する際に、その花の特性を確認して。

(2) 器は家にあるものでOK
 わざわざ高価な花器を購入する必要はなく、棚に眠っている器、ジュースやジャムの空き瓶……なんだってOK。気負わず生けられる上、そのほうが部屋の景色にしっくりとなじむ。

(3) 花と器のバランスは1:1
 ダリアやガーベラなど背丈のある花には、シロップの瓶など、すらりとした器がよく似合う。器とそこから伸びた花の高さの割合は1:1を目安にするのがゴールデンバランス。

(4) 大ぶりの花は器の縁にのせる
 カフェオレボウル、ティーカップ、茶碗――口の広い器には、底面につく程度に茎を残し、花首をちょこんとのせるだけ。茎を短めにカットするので、初心者でも失敗しない。

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2012.06.28(木)
text:Yukino Hirosawa
photographs:Takashi Ebara
styling:Kazumi Hirai(flower) / Yuko Magata(green)

CREA 2012年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

女が会社を辞めるとき

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