天気のよい日は、もうすぐ夏だなぁという気がしてきますね。
この季節になると、毎年、きまって食べたくなるのが、今回、ご紹介する、京都「麩嘉」の麩まんじゅう(5個入り1100円)です。
麩まんじゅうはいろんな和菓子屋さんで作られていますが、「麩嘉」の麩まんじゅうは格別のおいしさです。
「麩嘉」は江戸後期創業の麩専門店。包装紙にも、京都の食文化の歴史を感じます
仕事で京都にちょくちょく通っていたころは、お店で作りたての麩まんじゅう買って、帰りの新幹線で食べるのが毎回の楽しみでした。
包みを開けて、麩まんじゅうをひとつ手にとると、まず笹の葉の涼やかな、よい香りがします。そっと笹の葉をめくると、こんどはふわっと磯の香り。この青のりの香りがたまりません。
そして、上質の生麩ならではのもっちり＆しっとりの粘りのある生地と、ほどよい甘さの小豆餡。
派手なところはなにひとつないのに、一度食べたら忘れられない、味と香りと口当たりのみごとなハーモニーなのです。京都の老舗らしい、洗練の味だと思います。
2012.06.19(火)
