気になる世界の街角から

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香港のはずれランタオ島に
コロニアルなホテルがオープン!

 タイオー(大澳)は香港島の西に位置するランタオ島にある、海沿いの漁村である。

 棚屋と呼ばれる漁民の家が水上にぎっしり立ち並ぶ。その風景を見るために、週末は沢山の観光客がカメラを持って訪れる、日帰り旅行先として人気のスポットだ。村のメインストリートには名物の蝦醤(オキアミなどを塩漬け・発酵させたもの)をはじめ様々な乾物を売る店が軒をつらね、今では珍しい客家のお菓子・鶏屎藤や、麦芽糖をクラッカーにはさんだ昔懐かしいお菓子などに出合える。

タイオーの風景。水路の発達した水上家屋と漁業の村です

 ここは香港の街中とはおよそ趣を異にした、漁業と観光の村なのである。

 このタイオーに3月末、50~100年前の建築を含む旧水上警察署を改装した TAI O HERITAGE HOTELがオープンした。元になった建物はコロニアルスタイルでとても趣がある。ホテルに改装されたと発表されて以来、完成を心待ちにしていたので、オープン直後に早速お邪魔してみた。

ホテル外観

 タイオーのバス停からホテルへは徒歩でもアクセス可能だが、漁村の入り口でピンクドルフィン(中華白海豚)を見るボートに頼めば、20香港ドルでホテルまで送ってくれる。海に出て3分足らずで、ホテル真下の埠頭に到着だ。

 水上警察署は外部からの侵入、海難事故に加えて海の気象台も兼ねていたので、見晴らしは抜群。目の前に広がる海や山、原生林に囲まれた立地は香港のホテルでも唯一と言っていいだろう。

中庭

 南シナ海からの海風が大変心地よい。

 部屋数9室のこのブティックホテルは、現在3カ月先までほぼ満室という盛況ぶり。もし予約がとれなかったとしても、ホテル全体の見学ツアーが15:00と16:00にあり、ガラス張りのレストラン&バーTai O Lookoutで食事を楽しむこともできる。すでに週末の午後は行列ができるほどの人気だそうだ。

客室

<次のページ> レストランで、特産の植物を使ったメニューをいただく

2012.05.21(月)

text&photographs:Miyuki Kume

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