トンカツや天ぷらなど専門店は昔からあるけれど、今までになかった珍しい専門店、味を極めた進化形の店に会えるのは東京だからこそ。TVディレクターで、食べ方学会の会長でもある市島晃生さんに、おすすめの専門店を紹介してもらいました。

◆焼きそばのまるしょう 本郷三丁目店
 [本郷]

焼きそば専門店[マニア度:★☆☆]

まるしょう特製ソース焼きそば 680円~。

 店内で打った自家製麺をカリッと鉄板で焼き、ソースを吸わせるように炒めた生パスタのような焼きそば。

宮古島の雪塩焼きそば 680円~。海鮮バター醤油焼きそばも人気。
でっかい豚の角煮(ハーフ) 630円は「煮込まれてトロトロ」。

「初心者はまず定番のソース焼きそばを。太麺が店の推奨ですが、夜は細麺も選べるのであえて細麺にしても。一般的な焼きそばと見た目は同じなのに、しっかりした麺のもちもち感や粉の風味など、口にした瞬間に味の違いがはっきり分かる」(市島さん)

【食べ方流儀】
焼きそばは完成まで約10分待つので、最初は角煮でビールを一杯。店内に図説されている“こだわり”を読んで期待感を高め、麺が来たら冷めぬうちに一気に味わう。

※価格はすべて税込表記です

焼きそばのまるしょう 本郷三丁目店
所在地 東京都文京区本郷3-42-7
電話番号 03-3868-2827 
営業時間 11:00~16:00(15:30 L.O.)、17:00~23:00(22:00 L.O.)
定休日 日曜 
席数 50席(うちカウンター6席)
http://yakisobano-marusyo.com/

●教えてくれたのは……
市島晃生(いちじま てるお)さん[TVディレクター/食べ方学会会長]
1966年生まれ、神奈川県出身。TV番組「料理の鉄人」を経てBSフジ「極皿~食の因数分解」BSジャパン「奇跡の晩餐~ダイニングアウト物語」などを担当。港区在住だがゴールデン街、秋葉原にも遠征。著書は『食べ方図説 崎陽軒シウマイ弁当編』ほか。

東京ならではのグルメ!
6ジャンルの専門店

2018.06.05(火)
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Ichisei Hiramatsu

CREA 2018年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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