マッサージっていいですよね。疲れると、ついつい行ってしまいます。だいたい60分だと6,000円くらいかかって、身体が軽くなると調子に乗るので、その後ちょっとおいしいごはんを食べたりしてあっという間に1万円がなくなってしまいます。

 今ではすっかりリラックスタイムだけど、最初はとても緊張していた。たしか英○式リフレクソロジーだったと思うけど、はじめて行ったとき、わたしの洗ってない足をひざまずいて素手で洗ってくれるのが衝撃で、悪いなと思って全然リラックスできなかった。それにこちらを女王様のように立ててくれるあの感じは、すこしイヤらしい。男の人が来ている場合、3割くらいエロい気持ちが混ざっているのだろう。「いつから働いてるんですか? え? 異動? また指名したかったのになあー」なんて甘ったるい野太い声が隣から聞こえてくる場合もあって、あちゃーという気持ちになる。

 マッサージではなく整体というのがある。整体はその場しのぎではなく、身体の元を整えるイメージで根本から治りそうなので通いたいのだが、なんだか続かない。施術後は、あーよかったと思って次回の予約を入れるのだが、行く直前に重い気持ちになっていつの間にか行かなくなってしまう。足を遠のかせる心の声をさぐってみると、先生が“なぜかあやしい”につきる。まずマッサージ師は女性が多いのに対し、整体師の先生は断然男性が多い。女性もいるのだと思うけどわたしは会ったことがない。

 この前行った整体の先生は色黒でしゃべりが達者で、AV男優みたいだった。その気持ちは身体に出たそうで、先生は見事に手で読み取り「ぼくのことまだ信じられないの」と言うのでギクリとした。「そう、AV男優みたいだから疑ってるの」とも言えず、一生懸命身体の力をぬいたのだ。教えてくれたことは的確で身体も楽になったので、また行くつもりは満々なのだが、やっぱり気が重い。なぜかと考えると、整体はマッサージよりソフトタッチ。ぐいぐい押すというより、じっくり触りながらさぐる感じ。あと多少デリケートな部分も触るし、身体の構造を説明するため、よくしゃべるのも疑ってしまう原因かもしれない。

 先生は悪くない。そんなにいやならそもそも行かなきゃいいのだが、身体が健康になるという誘惑にはひょいひょいとついていってしまうのだ。


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