メイクであってもスキンケア
だから時短、しかもキレイ!

 肌のため、効果のためにストイックなほどのこだわりを貫く一方で「化粧品」の心地よさやワクワク感を忘れないのもMiMCの物作りのうまさ。

「今の女性たちは忙しいですから、時間や手間をかけずに美しく快適でいられるのが一番。スキンケアはシンプルかつ攻めのケアを。メイクは素肌の美しさを守りながら色や質感を遊ぶ。MiMCでは、メイクすることもスキンケア。石鹼で落とせることができてクレンジング不要なのもミネラルメイクだからこそ」(北島さん)

 メイク製品の開発では、2011年よりメイクアップアーティストのMICHIRUさんが2代目ビューティディレクターとして参画。“オーガニック&モード”をテーマにシーズンごとにカラーを提案し、メイクの世界観も鮮明に。オシャレで使える色が見つかると評判だ。

「天然原料はニュアンスのあるカラーや質感を出すのが難しいと言われ、色作りには時間がかかります。何度も何度も試作を重ね、完成したカラーはくすまない発色と多彩な質感が強み。撮影現場でも使われています」(北島さん)

 そして、吉田がハマっているのがベースメイク。なかでもミネラルリキッドリーファンデーションは“メイクタイムをスキンケアに変える”MiMCのメイクの王道! 肌に溶け込むようにフィットして毛穴や色ムラを瞬時にカバーし、みずみずしいツヤ感が表情を生き生きと見せてくれる。まさに肌と心がアガるファンデだ。

「5年かけて開発したMiMC初のリキッドファンデーション。いつでも手軽に使えるようにエアレスコンパクトに閉じ込めました。揺らぎやすい大人の肌を考えて白樺水を贅沢に配合。『つけているときの方が肌の調子がいい』というお客様も多く、指名買いNO.1です」(北島さん)

 化粧直しと肌のプロテクションが同時にできるポンポンパウダーは、これからの季節に活躍すること間違いなし。ワンパレットで点も面も、色も調整できて気になる肌悩みをすべてカバーできる美白コンシーラーも化粧ポーチの必需品。MiMCって「こんなのあったらいいな」を形にする名人だと思う。10周年を迎えた今だから聞きたい、開発者としての満足度は?

「30%。ミネラルにはまだまだ可能性がありますし、女性たちの力になるMiMCらしい化粧品をもっと作りたいから。大事なときこそサポートできるブランドでありたいですね」(北島さん)

 その言葉を聞ければ十分。MiMCの勢いはますます加速しそうである。

2018.05.03(木)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一

CREA 2018年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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