幕末を舞台にした最新作に懸ける思い

――今回、出演のほか、作・演出も担当される「エン*ゲキ#03 ザ・池田屋!」について教えてください。

 「エン*ゲキ#02」の公演が終わったときに、自分自身がまだまだ未熟で、「もっと面白いことができる!」と思ったんです。それで、自分が好きなことじゃなくて、今の自分が熱く見せられる表現について考えた末に、時代モノにたどり着きました。もともと僕が歴史好きなうえ、アクションや殺陣の経験もありましたし。時代モノというのは、文献が残っているなど、圧倒的に下地がしっかりしているんです。だから、演じる役者さんも役作りの助走に時間を割かなくていい。だから、より面白くなるんじゃないかと思いました。

――そんななか、本作の主人公を吉田稔麿(よしだ・としまろ)にした理由は?

 「もし、(池田屋事件の後に)彼が生きていたら、総理大臣になったかもしれない」など、彼にはいろんな逸話が残っていながらも、詳しい人物像に関してはあまり語られていないんです。そういう意味では、スゴくフィクション向きの人物。だから、最低限の歴史の事実を守りながら、彼を主軸にして、僕なりの解釈で物語を描いたら、面白くできると思ったんです。

2018.04.20(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖