バトラーサービスは本当に快適!

水上飛行機が到着すると、バトラーが一列になって迎えてくれます。

 約45分のフライト後、リゾートの桟橋では白い制服姿のバトラーが整列して待ち受けていました。列の中から動画で見た担当バトラーがまっすぐにこちらへ進み寄り、長旅への労いの言葉をかけてきます。

 どうやら水上飛行機に搭乗する前にスタッフが「記念撮影を」と撮った画像が先にリゾートへ届けられていたようです。この写真はちゃんとフレームに入って、ヴィラに置かれていました。

荷造りを手伝ってもらいました。薄紙を何枚も使い、リボンで結び、まるでギフトラッピングのよう。さりげなくメッセージも添えられています。

 他にもバトラーサービスは、荷ほどきや荷造りのほか、ウェイクアップコール後に目覚めの飲み物とともにヴィラへ訪れ、カーテンを開けるなど、スぺシャルなお願いに限らず、日々の気軽な行動のお手伝いをしてくれます。

広さ182平方メートルの水上ヴィラはプール付き。広々としたデッキには水上に張り出した“カタマランネット”やビーチベッドを配置。

 9ヘクタールの島に展開するリゾートには、美しい自然をそのまま次世代へ残したいという願いが込められています。

ロブスターのような配置の水上スパ「イリディウムスパ」。

 女性デザイナーがモルディブへ訪れ、この島の自然から得たインスピレーションをデザインにしました。上空から見下ろすとロブスターのような形のスパや、ジンベエザメを模したバーなど、海の生物がモチーフとして大胆に使われています。

夕日に染まる水上ヴィラ。マンタをモチーフにしているとのことだけれど……。

 ヴィラはマンタのフォルムをデフォルメし(これは、ややわかりづらい……)、室内のライトはまるでウニのようなデザイン。こうした子供っぽくなりがちなモチーフもスタイリッシュに感じるのは、やはり洗練のリゾートのなせるワザでしょう。

2018.04.07(土)
文・撮影=古関千恵子