愛用している食器のように、ベッドも同じ日常使いの代表格。しかし、いざ買ってみたら、想像以上にサイズや色合いが部屋に合わない……。
食器と違い、大物ゆえ簡単に買い替えることができないところも悩ましい。次に買うべきベッドは後悔したくない、そして日頃の疲れを癒す部屋をつくりたいなら、まずは和みの空間づくりに成功した住人たちの暮らしぶりをご覧あれ。
今回から3回にわけて、和みのベッドルームを手に入れたお2人と、失敗しないベッド選びのコツを紹介します。第1回は、イラストレーター 山本さんの暮らしぶりをみせていただきます。
山本祐布子さん（イラストレーター） ベッド歴は10年
京都精華大学デザイン学科卒。切り絵やドローイングを中心に、広告・エディトリアル・プロダクトと、ジャンルを超えた活動を展開する。
程よい存在感が心地いいちょうどよい部屋
寝室は夫婦の知り合いのアート作品や、お気に入りのアートブック、花器やオブジェなど、好きなものだけを集めた究極の癒し空間にもなっている
【Room Data】
・ マンション(賃貸)
・ 居住年数／1年
・ ベッドルーム／約40平方メートル
・ ベッドサイズ／W130×H42×D210cm
※W＝幅、H＝高さ、D＝奥行き
センスのよさで定評のあるイラストレーターの山本祐布子さん。結婚、出産を経て愛娘の美糸(ミト)ちゃんが6カ月を迎えた頃に今の新居に移転。ブックショップを営むご主人が知人を介して見つけたという現在の住居は、閑静な住宅街に佇む庭付きの二層式集合住宅。庭からたっぷり陽が注ぐ南向きのリビングダイニングの奥には、窓から庭のハナミズキが眺められる居心地のよさそうな寝室がある。基本的には以前暮らしていた家具をそのまま持ってきたという山本さん。
「限りなくシンプルなものを探して出会った」というセミダブルのベッドも約10年前にイデーで購入して以来ずっと使ってきたものなのだそう。
「とにかくシンプルなので、どの空間にも違和感なく馴染むのと、大きな家具なのに圧迫感がない点が気に入っています」
<次のページ> 心地いいベッドルームは、一緒におく家具へのこだわりから
2012.04.24(火)
composition:Satoshi Miyashita
text:Akari Matsuura
photographs:Mori Koda
CREA 2012年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA 2012年5月号
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