Column：古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

幸せそうなオットセイたちに会える
NZウエリントンのビーチが楽しい！

TRIP

2018.2.10

4WD車で海岸を巡るツアーに参加

荒削りな自然を目の当たりにする南海岸。

参加した「シール・コースト・サファリ」の4WD車は、つづら折の山道から急な下り坂をおり、タスマン海に面した南海岸へ。そこは火山島ならではのグレイの浜が続き、岩肌を剥き出しにした断崖がそそり立つワイルドな雰囲気。

4WD車はさらに奥へ、流木や海藻が転がるビーチを駆け抜け、沖にリーニング灯台を望むトン岬へ向かいます。

4WDで山道やビーチを走るシール・コースト・サファリ。

ふとガイドさんが波打ち際の岩場を指差しました。その方向を目で追ってみても、最初は特にわかりませんでしたが、しばらく眺めていると、あ、いた！

海藻の上でお昼寝しているオットセイたちが、あちこちに。保護色の彼らを隠し絵から探し出すように26頭までは数えたけれど、それ以上はもう、キリがなさそう。

周囲の岩が保護色となって、パッと見はわからないけれど……。

両目を開くのが面倒くさいのか、片目だけで侵入者の様子をうかがうオットセイ。

ビーチに横たわり、温かい日差しにウトウトするオットセイたちのシアワセそうなこと！岩の上にアゴを乗せていたり、こちらの様子を片方の目だけで面倒くさそうに確認していたり。

けれど警戒距離より近づいてしまうと、よっこらしょと巨体を起こし、海の中へするりと逃げてしまいます。彼らはあくまで、マイペース。

このテラスの右に見える断崖のふもとが、オットセイたちの楽園。生活圏のすぐそばに大自然があります。

この南海岸、山道を超えてアプローチすると、ずいぶんと遠くまで来たように感じますが、浜辺から舗装されたハッピーバレーロードに入り、中心部を目指す帰り道は、わずか30分。

一国の首都のご近所に、大自然が両手を広げ、野生のオットセイが生息していたとは、ビックリです。

ウエリントン
●アクセスウエリントン国際空港から車で約20～30分
●おすすめステイ先
QTミュージアム・ウエリントン
https://www.qthotelsandresorts.com/wellington/

【取材協力】
ニュージーランド政府観光局
http://www.newzealand.com/jp/

ニュージーランド航空
https://www.airnewzealand.jp/

古関千恵子 (こせきちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/