噂のラーメンを食べたくて
電車に飛び乗った

琴似駅。すすきのよりも多くの雪が残っていた。

 翌日は、昼までホテルで仕事をしてから札幌駅まで歩き、電車で北西の琴似へ。気になるお店があったから。

 札幌行きを決める少し前、Facebookのタイムラインに「白狼軒(パイロウケン)」というお店の投稿が流れてきた。それがとても美味しそうだったのだ。そこで、ランチに行ってみることにした。琴似駅からは3分ほどの場所だ。

「白狼軒」のド派手な外観。ラーメンや餃子の絵が食欲をそそる。

 「白狼軒」はひときわ目立っていたのですぐにわかった。外壁にはラーメンや餃子の絵が描かれている。あまりに派手なのでひとりで扉を開けるのにちょっぴり勇気が必要だった(笑)。

 中に入ると客はひとりもいない。ランチタイム終了直前だったのだ。「まだ大丈夫ですか?」と訪ねると、「いらっしゃいませ! どうぞ!」と。よかった。

1階はカウンター14席。2階もある。

 Facebookの投稿を見て東京から来たと告げると、店長の杉村拓哉さんはとても喜んでくださった。濃厚海老味噌麺を食べようと決めていたけれど、せっかく来たので何かもう1品食べたいと思った。杉村さんにお勧めを聞くと、フクモリ餃子とのこと。そこで、ラーメンと餃子をいただくことに。

濃厚海老味噌麺880円と、フクモリ餃子6個590円。

 濃厚海老味噌麺は、トロリとするくらい濃厚なスープが特徴。聞くと、甘エビをたっぷり使っていて、味噌よりもエビが倍くらい入っているという。どうりでエビの味が際立っているわけだ。

 麺は、その濃厚なスープに負けない太めのストレートで、大きなチャーシューも存在感たっぷり。上に載っている海老味噌を溶かして味に変化をつけつつ、スープまで完食してしまった!

 奇抜な色のフクモリ餃子は、なんと「コンサドーレ札幌」のユニフォームの色。同チームの福森晃斗選手がよく来店していたことからこのようなオリジナル餃子を作ったそうで、同チームの野々村芳和社長公認の一品だ。

 竹炭を使った黒い餃子はじゃがいもとチーズが入っていて、赤唐辛子を使った赤い餃子は中もピリ辛。どちらも美味しくいただいた。

店長の杉村さん(左)は、ラーメンを愛する熱血漢だ。

 濃厚海老味噌麺と餃子はかなりのボリューム。東京に戻って、夜になってもお腹が空かないくらい、札幌の美味しい余韻が続いたのだった。

白狼軒(パイロウケン)
所在地 札幌市西区琴似2条1-3-1
電話番号 011-644-2877
http://kiwa-group.co.jp/pairoken/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航150回超・70カ国超、海外スパ取材250軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷で、台湾・中国にて翻訳出版、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』も中国で出版された。『ファーストクラスで世界一周(仮題)』近日刊行予定。
Twitter https://twitter.com/aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha
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2018.02.09(金)
文・撮影=たかせ藍沙