山から注がれる豊富なミネラルを含む海水と強い潮の流れで育まれ、身が締まり味がのる瀬戸内の海の幸。フグやワタリガニ、赤舌平目、カサゴ、イイダコといった寒さが増す冬が旬となる魚介もまた、瀬戸内旅の醍醐味だ。ひと皿ごとに瀬戸内の豊かさを実感せずにはいられない口福の時を。

第1回 広尾の名イタリアンが瀬戸内に移転! 「acca」の魚介料理は感動必至
第2回 いい店の手本を見るようなワインと料理と雰囲気と
第3回 アタックの強い料理で瀬戸内が美食の地と実感

生まれ変わった空間で
地産地消の恵みに舌鼓

◆瀬戸内 双忘

薄造りと細切り、ネギ巻き、てっぴが盛り込まれたフグの造り。

 2017年春、リノベーションによりオープンキッチンの和食レストランへと生まれ変わった「瀬戸内 双忘」。

 海の幸、山の幸に恵まれた瀬戸内の地産地消というコンセプトは変わることなく、素材本来の味を堪能するべく余計なものを削ぎ落とした引き算の料理へと進化を遂げた。

左:大三島の猟師から届くイノシシは炭焼きで。夜の料理は月替わりのおまかせ。
右:季節を伝える食材が揃う。料理はすべて12月の和会席のイメージ。

 たとえば造りなら数種類の魚介を盛り合わせるのではなく、切り方や部位の違いで異なる味わいを知って欲しいと、あえて1種類の魚に絞って供する。

“松きのこ・松なめこの炭火焼き”。しゃきしゃき食感のきのこを、すだちの香りで。

 そしてイノシシや鹿、鴨、キジといった冬の主役食材・ジビエはシンプルに炭火で焼くといった具合だ。ひと皿ごとに地の恵みを実感する仕立てで、瀬戸内の滋味を堪能したい。

左:総料理長の中野達さん。
右:日本庭園を望むテーブル席のほか、個室も用意されている。

瀬戸内 双忘(セトウチ ソウボウ)
所在地 広島県尾道市浦崎町大平木1344-2「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」内 
フリーダイヤル 0120-87-3333(予約専用番号)
営業時間 ランチ 12:00~13:30(L.O.)、ディナー 17:30~20:30(L.O.)
定休日 無休
※昼は会席(6,000円~)の他に”地穴子重”などもある。夜は会席(15,000円)もしくはアラカルトで。要予約。
http://www.bella-vista.jp/japanesedining_sobo.html

撮影=福森クニヒロ
取材・文=大和まこ

この記事の掲載号

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