禁じられた森にプラットホーム
スケールの大きさに驚嘆

 等身大のハグリットがお出迎えしてくれるのは、真っ暗な禁じられた森。そろそろと足を進めると上から巨大グモが降りてきて、迫力満点です。巨大な木がどのように作られているのか、セットの仕組みがわかるような展示も。

左:禁じられた森では、等身大のハグリットがお出迎え。
右:禁じられた森には、もちろん巨大グモもいます。

 プラットホーム9 3/4でのほとんどの撮影は、キングズ・クロス駅で行われたそうですが、最終作のいくつかのシーンは、このスタジオに制作された駅のセットで撮影されたとか。プラットホームだけでなく、線路や駅舎の壁までまさに本物さながら。ここには、実際に使用されたホグワーツ特急も展示されているので、ぜひ車両のなかも見学を。

左:キングズ・クロス駅同様、ここにも写真撮影ポイントがあります。
右:ホグワーツ特急がとまるプラットホーム9 3/4。列車のなかも見学できます。
ホグワーツ特急の客席。
19年後、大人になったハリーとジニー、ロンとハーマイオニーが、自分の子どもを見送りにキングズ・クロス駅にやってきた最後のシーンでの衣装。

 さて、屋外スペースに目を向けると、ハリーが幼少期を過ごしたプリベット・ドライブのダーズリー家が立っています。そして、その傍らには、夜の騎士バス、さらにホグワーツ橋、そしてゴドリックの谷にあるハリーの両親の家も立ち並んでいます。

一見ただの郊外の一軒家に見えますが、こちらもセット。プリベット・ドライブのダーズリー家です。
ホグワーツ橋には死喰い人が。来場者が死喰い人の軍団と戦うパフォーマンスの最中です。
夜の騎士バスも展示されています。
ゴドリックの谷にあるポッター家。ヴォルデモートが一家を襲ってから、そのままの状態になっている、という設定です。
ロンの父が所有するフォード・アングリア。息子たちに勝手に持ち出されることの多い車です。

 そこから別棟に入ると、そこには夢のダイアゴン横丁が。ロンの兄で双子のフレッドとジョージの経営するいたずら用品専門店ウィーズリー・ウィザード・ウィーズの派手なショップ、オリバンダーの杖専門店やミスター・マルペッパーの薬問屋、フクロウ専門店など、営業している気配はありませんが窓の外からそっとのぞくことができます。

左:ダイアゴン横丁。さながら閉店中の商店街です。
右:ウィーズリー・ウィザード・ウィーズの派手な店構え。
左:こちらもちょっと不気味なウィーズリー・ウィザード・ウィーズの店内。
右:オリバンダーの杖専門店。創業紀元前382年と書かれています。
左:ダイアゴン横丁には、もちろん、ペットショップもあります。
右:セットのペーパー・モデルも展示されています。詳細にわたる設計図も。

 テーマパークの最後を飾るのは、壮大なホグワーツのモデル。実際に撮影に使われたこのモデルは、細部まで実に精巧! 360度から眺められるようになっているので、いろいろな角度から写真を撮りつつ、ハリポタ映画のさまざまなシーンに思いを巡らせてしまいます。

ホグワーツ全景のモデル。細部まで丁寧に制作されたホグワーツ城の内部には300ものライトが設置されています。
本物の石や植物を使うなど、本物に見せるために細心の努力が払われている見事なモデルです。

 ショップやカフェに立ち寄ったり、ほうきにまたがって疑似飛行を体験したり、と、まる1日かけて過ごしたいスポットです。

左:ガウンを着て、ほうきにまたがって、動きに合わせて飛んでいるふりをすることで、頭上の画面にはロンドンや黒い湖の上空をいく自分の姿が映し出されます。
右:モニターの前にいる人の動きに合わせて、ドビーが動く装置も。
左:胸から血を流した等身大のドビー。悲しいシーンを思い出します。
右:見事な杖の棚に、ここもセット? と思いきや、こちらは併設のショップ。本格的な杖が買えます。
ここにもグラフィック・デザインを担当したミナリマさんの美しい作品が。

Warner Bros. Studio Tour London
(ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー・ロンドン)

所在地 Studio Tour Drive, Leavesden WD25 7LR
http://www.wbstudiotour.co.uk/

【取材協力】
英国政府観光庁

http://www.visitbritain.com/jp/ja