野生のイルカと泳ぐことができる海

「フォーシーズンズリゾート フアラライ」の敷地の隣にある「アラカイ・ナル」。ここで足ヒレのサイズを選び、荷物を防水バッグにいれてボートへ。

 ハワイ島は陸だけではない。海にもとびきりのお楽しみがある。ここは、フレンドリーなイルカたちが暮らす海。ヘリコプターからも確認できたイルカの群れに、実際に会いに行くことができるのだ。

 「フォーシーズンズリゾート フアラライ」の周囲の海では、90%以上の確率でイルカと一緒に泳ぐことができる。ときには200頭近い大きな群れに遭遇することもあるという。

 ハワイ島で出会うことができるのは、スピナードルフィン(ハシナガイルカ)という種類のイルカ。日本の海でよく見かけるバンドウイルカよりも胴囲が細く、ひねりを入れたきりもみジャンプをすることが特徴だ。

浅瀬ではSUP(スタンドアップ・バドルボード)を楽しむ人も。ドルフィンスイムに出かけるのは右側の黄色いゴムボート。

 リゾートの車寄せからカートで5分ほどの海岸で、足に合ったサイズの足ヒレを選ぶ。水中マスクはボートにあるという。各自、足ヒレを持ってボートに乗り込むと、さっそく海に繰り出した。

他のボートの前でイルカが跳ねる姿が見えた!
たくさんの背ビレが見えた。かなりの数の群れだ。

 すると、驚いたことに10分と経たないうちにイルカの群れに遭遇した。まるで私たちを待ってくれていたかのようだ。まずはボートの上から写真を撮ることに。見事なきりもみジャンプを何度も見せてくれた。スノーケラーに慣れているのか、人間が近づいても逃げる気配はない。

先に泳いでいた皆さんのすぐ近くで、イルカがきりもみジャンプを披露してくれた。
イルカの群れを確認してボートから海へ。

 そして、水中マスクと足ヒレを着け、イルカたちが泳いでくるのを見計らって海の中へ。すると、7、8頭のイルカたちが泳いできた! 目の前をゆっくりと通り過ぎて行く。その後ろ姿を見ていると、いきなり後ろからほかのイルカたちが私を追い越していった。水中には船から見えた数よりもかなり多くのイルカたちが泳いでいた。なんて素敵な海!

他のイルカに気を取られていると、すぐ後ろに別のイルカがいることも。

 カメラのシャッターを夢中で切った。とはいえ、手巻きなので連写ができない。イルカと泳げることをハワイ島に着いてから知ったので、水中カメラを持参していなかった。諦めきれずにホテルのショップで使い捨てカメラを入手したのだ。

 泳いで息が上がるので、水中で息を止めていられる時間もどんどん短くなる。それでも何とかイルカの姿を捉えることができた。

使い捨てカメラで撮った枚数は少なかったが、彼らにもっとも近づくことができたときの写真がこれ。

 ボートに上がると、ほかの参加者たちもすっかり興奮していた。イルカには、人を童心に還らせ、癒してくれる特別な力がある気がした。泳ぎが苦手な人でも、ちいさな子供でも、ライフジャケットを着て浮いていればイルカが勝手に下を通ってくれるので大丈夫。一生の思い出になる体験だ。

Alaka‘I Nalu(アラカイ・ナル)
http://www.alakainalu.com/

Four Seasons Resort Hualalai
(フォーシーズンズリゾート フアラライ)

所在地 72-100 Ka‘upulehu Dr., Kailua-Kona, Hawaii
http://www.fourseasons.com/jp/hualalai

【取材協力】
ハワイアン航空

http://www.hawaiianairlines.co.jp/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航150回超・70カ国超、海外スパ取材250軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷で、台湾・中国にて翻訳出版、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』も中国で出版された。『ファーストクラスで世界一周(仮題)』近日刊行予定。
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