サファリのイメージそのままの
開放的なロッジ

「サビサビ・ブッシュロッジ」のパブリックスペース。

 同じサビ・サンド私営動物保護区にある「サビサビ・ブッシュロッジ」に行くと、雰囲気は一転する。

 隠れ家的でプライベート感が強いアースロッジに対して、こちらはより開放的で賑やか。茅葺屋根のエントランスやアフリカの調度品を置いた館内は、サファリロッジのイメージそのもので、南アフリカらしさを感じさせてくれる。

リビング(左)とベッドスペース(右)。どちらも広々。
左:ターンダウン後の部屋には、翌日の天気予報を知らせるメッセージが。
右:思わず「広-い!」と叫んでしまった明るいバスルーム。朝は窓の外で野鳥が鳴いていた。

 25棟あるヴィラは、すべてスイート。天蓋付きのベッドスペース、ブッシュを眺めるリビングスペース、そしてロッキングチェアを置いた広いバスルームのある部屋はあまりにも快適で、1日じゅう籠っていたくなる。「まわりに何もないサファリロッジで退屈しないかな?」という心配は無用だ。

開放的なレストランで食べる朝食はブッフェスタイル。自家栽培の野菜がみずみずしい!

 食事は開放的なレストランで。朝食とランチはブッフェ、ディナーは前菜とメインをオーダーして、サラダやチーズなどはブッフェから選べるスタイルだ。

 ブッフェといってもあなどれない。採れたての野菜は新鮮だし、チーズの種類は豊富だし、野菜にかける国産のオリーブオイルも絶品。このロッジにいる間は、ずいぶんと食べ過ぎてしまった。

南アフリカらしさがちりばめられたパブリックスペースやバーエリア。

 基本的に、ディナーには朝夕のゲームドライブを案内するレンジャーが同席してくれる。彼らの話はとても興味深い。なかでも、国立公園のなりたちに関するストーリーは面白かった。

 かつて一帯は、趣味のハンティングや毛皮交易のために動物が乱獲される場所だったという。1898年、トランスヴァール共和国(現在の南アフリカ共和国の北部)の大統領だったポール・クルーガーが、動物たちを乱獲から守るために一帯を保護区に指定。後にエリアが拡大され、以来120年近くにわたって、動物たちの平和が保たれているのだそうだ。

Sabi Sabi Bush Lodge
(サビサビ・ブッシュロッジ)

所在地 Sabi Sabi Private Game Reserve, Sabi Sand Wildtuin, 1350
電話番号 013-735-5656
http://www.sabisabi.com/

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2017.11.25(土)
文・撮影=芹澤和美