島本理生の恋愛小説を、行定勲監督が映画化した『ナラタージュ』。有村架純演じるヒロイン・泉が参加する、高校演劇部の部員・新堂を演じた金子大地の素顔に迫る。

バスケとともに送った青春時代

――金子さんが幼い頃に持っていた夢を教えてください。

 家の近くに消防署があって、みなさんが訓練している姿をよく見ながらカッコいいなぁと思っていたので、小学校の卒業アルバムには「消防士になりたい」と書いていました。もちろん親にも言っていて、「それはいいことだ」と言われていました。

――バスケットボールを始めたのは、いつ頃からですか?

 バスケは中1から始めて、高3までやっていました。小学校の頃はサッカーをやっていたんですが、小1からバスケをやっていた親友がいたので、彼に誘われて始めたんです。中学の新人戦では、道内でベスト8までいったこともあり、とても青春している感じがしました。

――その後、2014年にアミューズ主催の「アミューズオーディションフェス2014」を受けられた理由は?

 その頃は特に、この業界に興味があったわけではなかったんですが、北海道の石狩にいると、芸能界はとても遠い存在なんです。すぐにオーディションを受けられるような状況でもないですし。そんなとき、北海道でアミューズオーディションが行われるとあって、自分の周りで、とても話題になったんです。それで友達も受けるという話を聞いたので、イベントに参加するつもりで受けたんです。書類審査のようなものもなかったですし。

2017.10.20(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘