ジェームズ・キャメロン監督も
居を構えるグレイタウンへ

ジェームズ・キャメロン監督がファミリーで切り盛りしている“キャメロン・ファミリー・ファーム”のオリーブオイルやバスソルト、キャンドルなどを扱う「フード・フォレスト・オーガニックス」。

 自然に包まれた豊かな暮らしを求めて、ウエリントンから移住したアーティストが多いグレイタウン。あのジェームズ・キャメロン監督やピーター・ジャクソン監督といった映画界の巨匠も、数年前からこの町の住民だ。

メインストリートに立つ「ニコラ・スクリーン」。
キャッシャーの奥でデザイナーのニコラさん自らミシンを操る。

 ある静かな日曜日、ハリウッド女優のケイト・ウィンスレットがピーター・ジャクソン監督に会いにこの町へやってきた。住民たちは心の中では「ビッグニュース!」と興奮しながらも、「そっとしておこう」と、カメラは向けず、二度見までで気持ちを抑えたとか。

 車で5分もあれば通り抜けてしまえるグレイタウンのメインストリート。瀟洒なビクトリア様式の建物を改装した、個性派のショップやカフェ、レストランなどが連なっている。

「メディナ・オーガニック・スキンケア」では安全安心な自然素材を使ったコスメを購入可能。
タパスの小皿をあれこれオーダーしたくなる「サリュート・タパス・レストラン・バー」。

 ジェームズ・キャメロンの農園のプロダクツを販売しているフード・フォレスト・オーガニックスや、店内でデザイナー自らがミシンで作業をしているニコラ・スクリーン、オーガニックなスキンケア用品のメディナ・オーガニック・スキンケア、種類豊富なタパス料理がメニューに並ぶサリュート・タパス・レストラン・バーなど、ひねりが効いた、こだわりのお店ばかり。

2017.09.30(土)
文・撮影=古関千恵子