裏方を学んだ多摩美時代

――高校(常葉学園橘高等学校)では音楽科声楽専攻に、大学(多摩美術大学)では造形表現学部映像演劇学科)に進まれた理由は?

 そのダンススタジオがミュージカルスタジオだったので、ダンスだけでなく、歌もお芝居も全部やっていたんです。それで歌を伸ばそうと思い、高校は声楽を勉強しました。その後、高校を卒業して進路を決めるときに、「今後もエンターテイメントの世界に生きていきたい」という気持ちもあり、しっかり東京に出てきて、これまで知らなかった裏方のお仕事を学びたいと思いました。裏方さんの大変さを知ることによって、現場の居方も変わるような気がしたんです。その縁もあり、NODA・MAP(「ザ・キャラクター」)にも参加することができました。

――そんななかで、加藤さんの転機になった作品は?

 まず、中学生のときに出していただいた『HINOKIO』という映画のときに、「僕はお芝居をやりたいんだ」と強く思ったんです。その後の転機は、「押忍!!ふんどし部!」という舞台です。稽古場も大変で、キャストみんなで小道具を作ったり、セットを組んだり、まるで劇団みたいで、とても勉強になりました。そして、そのときに俳優で演出家の河原雅彦さんに出会えたことも大きいと思います。

2017.09.22(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖