サンセットの絶景は
この上なくロマンチック

 ロマンチックな瞬間を期待するには、サンセットの時間です。あたり一面オレンジ、赤色に雲が彩られる眺めは、絶景です。

ハレアカラ山頂から望むサンセット。(C)Hawaii Tourism Authority (HTA) / Ron Garnett

 ハレアカラ山頂は標高3055メートルですが、山頂には小屋があり、サンライズやサンセットなどを観賞する際に寒さをしのぐこともできます。

 入口には、地味ですが10023フィート(3055メートル)の標高を示す看板があるので、その前で記念写真を撮ってみてください。

ハレアカラ山頂にある小屋。(C)ハワイ州観光局

 サンセット前の時間は、天気がよいと、あたり一面に雲海が広がります。もくもくとした雲が眼下に見え、山は島のように浮かび上がっています。

ハレアカラ山頂に立つと眼下に雲海が広がる。(C)ハワイ州観光局

 夏の時季は、19時頃に日の入りを迎えます。その前に、雲海や銀剣草など、暗くなったら見えなくなってしまう景色を写真に収めましょう。

 そして、いよいよ、サンセットタイム。太陽が徐々に輝きながら、沈んでいきます。人物のシルエットを手前に配して夕日を撮影すれば、壮大な雰囲気が伝わることでしょう。

雲海に沈んでいく太陽。
太陽が沈む瞬間を人々のシルエットと一緒に。

 日の入り後、太陽は色を変え、天は夜空へと姿を変えていき、とても幻想的な雰囲気になります。

 その後は、満天の星空を堪能。星空を観賞するには、事前に月の満ち欠けをチェックしていきましょう。というのも、満月の夜には、月の明るさで星がかき消されてしまうのです。月齢カレンダーなどで月の満ち欠けの状態を事前に確認して、新月の時期を狙いましょう。

日の入り後は、幻想的な雰囲気に。

 星空をじっくり堪能したい方は、説明付きのツアーに参加しましょう。

 日本語のツアーで人気なのは、マウイオールスターズの「ハレアカラ サンセット&スターゲージングツアー」です。

 ツアーでは、山頂でお弁当や温かいお茶を堪能し、椅子に座って空の様子を説明してもらいながら、星空の下、贅沢な時間を過ごせます。さらに、ツアーで用意してもらえる大型GPS望遠鏡からは、月のクレーターや木星まで見ることができ、教科書の写真で見たような景色が目の前に広がります。

マウイオールスターズ
「ハレアカラ サンセット&スターゲージングツアー」

http://www.mauiallstars.com/stargazing/

 サンセットと星空を堪能したら、ハレアカラ山を下山します。真っ暗な道なので、レンタカーで個人旅行される方は、くれぐれも気を付けて運転してくださいね。

 ハレアカラ山頂からのサンライズとサンセットを紹介しましたが、あなたはどちらの景色を見たいですか?

 次の旅行には、ハレアカラ山頂の景色をごほうびに、ごほうびハワイしませんか?

宮本紗絵(みやもと さえ)
2013年2月よりハワイ州観光局PRマネージャーとして、ハワイの魅力を伝えるため、PR・マーケティングを担当。年間4、5回、オアフ島をはじめ、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島、ラナイ島を訪問する。現職以前は、外資系PR会社にて、政府観光局をはじめ消費財など様々な業種の広報活動に携わる。趣味は旅行。プライベートでも年8回以上北米、アジア、オセアニア、ヨーロッパを訪れる。これまで35カ国訪問した中で、一番好きな場所は、ハワイ・ラナイ島とイギリス・オックスフォード。オックスフォードでは、大学院にて国際経営学を学ぶ。
◆ハワイ州観光局 http://int.gohawaii.com/jp/

Column

宮本紗絵の
「発見ハワイ」

ビギナーにも、リピーターにも、人それぞれの楽しみ方を与えてくれる楽園、それがハワイ。ビーチ、ショッピング、ホテル、グルメ……。この島々の隅々までを知り尽くしたハワイ州観光局のPRウーマン・宮本紗絵さんのおすすめコラムや知られざる絶景ポイントなど、最新のハワイの魅力をお伝えします。ハワイの真実を知らずに、旅先を決めてはいけない。ハワイの本当の魅力を知って、発見の旅をしよう。発見ハワイ。

2017.09.07(木)
文・撮影=宮本紗絵(ハワイ州観光局)