造りたてビールを引き立てる
美味しいランチを醸造所で

「ブルゴーニュ・デ・フランドルス」の入り口にはパティオがあって、ここでもビールを飲むことができる。

 街を散策した後のランチはビール醸造所で。ベルギーでは、どのレストランにも美味しいベルギービールが欠かせないが、醸造所ならとびきり美味しい造りたてのビールをいただくことができる。こちらの予定が入っていたから前ページで通りかかった「デ・ハルヴェマーン醸造所」は素通りしたのだ(笑)。

 ランチをいただくのは「ブルゴーニュ・デ・フランドルス」に併設されたレストラン。このビール醸造所は、1765年の創業から様々な歴史を経て、2015年にブルージュの旧市街に、新たなマイクロブリュワリーをオープンさせた。

1902年のビール醸造所が、かわいいイラストで分かりやすく表示されている。

 館内では実際の醸造工程を見学できるほか、ビールの歴史や、ビールの注ぎ方の正しい角度を体験できるコーナーなど、楽しくビールのことを学べるようになっていて飽きない。

 ガイドツアーは頻繁に催行されているので、予約なしで訪れてもほとんど待たずに見学することができる。日本語のオーディオガイドもあるので、英語が苦手な人でも大丈夫。

左:ガイドツアーでは、ビールの醸造工程を説明してくれる。
右:床下で実際に発酵しているビールの泡。酵母がオシゴトしてる!
ビデオを見ながらビールの注ぎ方を練習できるコーナー。画面の角度に合わせてグラスを傾けよう。

 この醸造所で造られているビールは1種類のみ。ブラウンエールビールとランビックビールを混ぜて発酵させるという秘伝のレシピによって造られた、かなり色の濃いビールだ。甘さと酸味のバランスがよく、アルコール度は5%。

1階のレストラン。醸造所をイメージしたインテリアが楽しい。パティオ、運河に面したテラス、屋内にテーブルがある。

 レストランは2016年3月のオープンでまだ新しい。運河沿いのテラス席もある。館内をひととおり見学させてもらって、ビールがものすごーく飲みたくなったところで(笑)、いよいよランチ!

左:これが「ブルゴーニュ・デ・フランドルス」唯一のビール。口当たりがよく飲みやすい。
右:メインは自家製ビールで煮込んだ牛肉のシチュー。そして傍らにはフリッツ(ポテトフライ)。なんて幸せだこと!

 料理のメニューはビールの味が引き立つものばかり。もちろんベルギー人がこよなく愛するフリッツ(ポテトフライ)も。たまらなく美味しい!

 でも、午後は自転車に乗るのでほどほどにしておかないと。でも美味しい……(笑)。ちなみに、日本では自転車の飲酒運転は違法なので真似は厳禁だ。

Bourgogne des Flandres
(ブルゴーニュ・デ・フランドルス)

所在地 Kartuizerinnenstraat 6, 8000 Brugge
電話番号 050-33-54-26
http://www.bourgognedesflandres.be/

2017.09.03(日)
文・撮影=たかせ藍沙