近鉄生駒線萩の台駅すぐの小さなパン屋「夢飛行」。ごく普通のパンのお店かと思ったら、実は、60種類以上ものラスクを作り、イベントやデパートで販売して人気を集める「ゆめらすく」のお店でもあるのです。

こちら、全部ラスクです!

 店に入ると、食パンやハード系のパン、おやつパンが棚にずらり。子供達がパンを1個ずつ買って、広場のベンチでパクリとかぶりついていたり、ご近所の馴染み客が予約したパンを買いに来たり。どこにでもあるパン屋の光景ですが、店の一角にラスクがたくさん並んだコーナーがあって、一際、目を引きます。

お店の入口。

 「手作り市にラスクだけを並べて出店したのがきっかけです。パン屋が5軒出ると聞いたので、ラスクだけにしようと思った」と、ご主人・竹田雅彦さん。20種類程のラスクは完売。「おいしいラスク」と評判になりました。それが、2005年頃のこと。

左:パンがたくさんならぶ店内、右奥がラスクのコーナー。
右:ラスクを作る、ご主人の竹田雅彦さん。

 竹田さんはパンが残っても廃棄せず、ひと手間かけてラスクにし、店で販売していたのだそう。「食パン、フランスパンだけでなく、菓子パンも何でも、ラスクにしていたんです」。カリッと焼いて、砂糖やシナモンシュガーをトッピングしただけでしたが、様々なパンを使ったラスクは、歯触りや口溶けが異なり、それぞれにファンが付いていたとか。

どんな味なのか、いろいろ試してみたくなるラスクがずらり。

 元々、フランス料理のコックで「おいしいフランスパンを焼きたいとパン屋でアルバイトを始めて、いつしかパン職人になってしまった」と笑う竹田さん。様々な味のラスクを創り出すのもお手のもの。季節によって甘さを微妙に変えたり、季節感のある風味を工夫したり。さらに、パンに使う砂糖をてん菜糖に替えるなど、優しい味わいで、イベントに出店するたびに人気を高めていきました。

 地元である奈良県産の御門米飴や柿の葉茶を使ったラスクを作ってほしいと依頼がきたりして、オリジナルのラスクの種類がどんどん増えています。

ネーミングも面白い!

 「ラスクは、今、60種類以上ある。ひらめいて、一度に数種類できることもあります」と竹田さん。その一部をご紹介しましょう。1袋300円というリーズナブルな価格です。

2017.08.27(日)
文・撮影=そおだよおこ