種類豊富なオーガニック野菜のパン

 まずは、種類豊富なオーガニック野菜を使ったパンをご紹介しましょう。

 店の近所に泉州の農家さんが定期的に売りに来る野菜だけでなく、沖縄からの野菜や允さんの実家・京都からの野菜をふんだんに使った、旬のオーガニック野菜パンは、常時10種類以上。

上左より時計回りで「無農薬人参のフォカッチャ」240円、「無農薬なすびとアンチョビのトマトソース」320円、「キクイモとゴルゴンゾーラのガレット」300円、「無農薬野菜の石窯焼きピザ」320円、「無農薬野菜のタルティーヌ」300円~、「ベジの野菜カレーパン」240円、「無農薬ごぼうとアンチョビのエピ」270円。

 「無農薬野菜の石窯焼きピザ」は、オープン当初から人気の定番商品。もちもちした食感の生地に、旬の野菜をたっぷりトッピング。事前に注文すれば、ホールで持ち帰ることもできます。ホームパーティーにもオススメ。

「無農薬野菜の石窯焼きピザ」320円。
「無農薬なすびとアンチョビトマトソース」320円。

 「無農薬人参のフォカッチャ」は、無農薬のニンジンが生地にいっぱい入っていて、優しい風味。ふんわり食感のフォカッチャ生地で、子供から年配の方まで食べやすい。

 「無農薬なすびとアンチョビのトマトソース」は、豆乳とモチ粟のホワイトソースが使われていて、まろやか。野菜の持ち味がしっかり感じられます。

 「キクイモとゴルゴンゾーラのガレット」も、豆乳とモチ粟のホワイトソースを使用。キクイモの食感とチーズの塩味でクセになる味わい。

 「無農薬野菜のタルティーヌ」のベースは、バゲット。季節の野菜とチーズがたっぷりトッピングされています。

 「無農薬ごぼうとアンチョビのエピ」は、さっくりした歯触りのフランスパン生地に、ゴボウの歯応えとアンチョビの風味がアクセント。

 「ベジの野菜カレーパン」は、スパイスもオーガニック。マイルドな辛さの焼きカレーパンです。

 どれも石臼で挽いた全粒粉の風味がして、噛む程においしい。「野菜パンは絶対やりたいと思っていたんです」と、料理好きの2人はにっこり。野菜は季節と共に変わっていきますが、どのパンも野菜の持ち味や食感が生かされていて、野菜好きにはたまりません。

左が「ルヴァンカンパーニュ」1200円。上から時計回りに「ゴルゴンゾーラとナッツとレーズンのカンパーニュ」290円、「いちじくとくるみのカンパーニュ」260円、「有機クランベリーとクリームチーズのカンパーニュ」260円。

 石臼挽き、石窯焼きというこちらのパンの特徴が一番はっきりわかるのが、土・日曜と平日1日だけ焼かれるカンパーニュ系の生地のもの。お目当てのパンを目指して遠方から買いに来る客も多いのだとか。

 「カンパーニュ生地は、石臼挽きの有機全粒粉、BIOのライ麦全粒粉、有機レーズンの液種で作っています」と藤坂さん。むっちりした食感と口いっぱいに広がる麦の風味に感動。噛むうちにすっと消える口溶けの良さも大きな魅力です。

 「ルヴァンカンパーニュ」は、口の中で麦が香り立つ豊かな味わい。さっくりした口当たりで、とても食べやすい。

 イチジクの形をした「いちぢくとくるみのカンパーニュ」は、コリコリしたクルミとプチプチしたイチジクの食感が楽しい。

 三日月型の「ゴルゴンゾーラとナッツとレーズンのカンパーニュ」も組み合わせが絶妙で、ワインにぴったりの味わいです。

 「有機クランベリーとクリームチーズのカンパーニュ」は、クランベリーとナッツが入った生地でクリームチーズを包んで焼き上げた一品。これもワインが進みます。

食パン「それいゆ20」460円。

 全粒粉を20%を配合した定番の食パン「それいゆ20」のほかに、土日に焼く全粒粉100%の食パンも、ファンの多い逸品。どちらもトーストするとさっくりした食感で、香り高く、シンプルで食べ飽きません。

左から、「プチそれいゆ20」140円、「レーズンのプチパン」150円、「くるみのプチパン」160円。手書きの札にはそれぞれのパンのおいしさの秘密が書かれています。

2017.08.13(日)
文・撮影=そおだよおこ