クインシーとJBLの技術が冴える!

 ここでは、「E55BT QUINCY EDITION」で実際に聴いた曲について独断レビュー! まずは、クインシーがプロデュースしたマイケルのヒット曲「Thriller(スリラー)」からスタート。

 オープニングのドアの開く音、右から左へと流れる足音が超リアル。そばをマイケルが歩いているみたい! マイケルの特徴的なブレス「ひっ!」も鮮明。

 必聴なのは、PVでマイケルがゾンビを従えて首をカクカクさせて踊っていた間奏。ここはベース、ギター、ドラム、シンセサイザー、オルガン、狼の遠吠え、恐ろしいおじさんの声といろんな音が重なり合って構成されていました。

 PVのゾンビダンスに夢中になっていましたが、「Thriller」は様々な音を重ねながら、絶妙な調和を生み出した曲なのですね。交通整理の行き届いた曲とでもいいましょうか。

 次は、「We Are the World(ウィ・アー・ザ・ワールド)」。アフリカの飢餓と貧困から子ども達を救おうと世界中のアーティストたちが一堂に会して歌ったチャリティーソングです。クインシー・ジョーンズがプロデュースをしています。

 「E55BT QUINCY EDITION」で聴いてみると、高音が魅力のダイアナ・ロスとシンディ・ローパー、ハスキーボイスのブルース・スプリングスティーン、渋さが冴えるボブ・ディラン。タイプの違う歌声もクリア!

 「Thriller」と同様、クインシーは個性的なサウンドを集めて、独特なハーモニーを生み出す力があるのですね。あれだけクセの強いアーティストたちを束ねただけでも立派ですけど。

 クインシープロデュース以外の曲も聴いてみました。

 個人的には、くるり・岸田繁の「交響曲第一番」で管楽器の美しい連なりに情緒を、Cornelius(コーネリアス)「あなたがいるなら」では、ドラムとギターのシンプルながらも巧妙なリズムに心地よさを感じました。

 「E55BT QUINCY EDITION」は重ね合った音の魅力を引き出し、楽曲が生み出す絶妙なバランスを再現してくれます。クインシーの得意とする「音の交通整理」が、ヘッドホンのサウンドチューニングに活かされているのでしょう。この再現力は、長年培ってきた技術のあるJBLだからこそできたのだと思います。

 好きな曲をいつも使っているイヤホンと「E55BT QUINCY EDITION」で聴き比べると、その差は歴然。もう以前のイヤホンには戻れないこと必至です。皆さんもぜひ、体感してくださいね。

にしかわゆみこ
総合家電アドバイザー。雑誌やWebを中心に家電の最新情報から女性に嬉しい便利な使い方などを紹介。趣味は食べ歩きと映画鑑賞。好きな映画をみて美味しいお酒を飲むのが至福の時!

Column

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2017.07.21(金)
文・撮影=にしかわゆみこ