●「家途中啤酒屋 Way Home Beer House」
ふらっと一人飲みも楽しめる

カフェのように気軽に入りやすい雰囲気。

 家途中啤酒屋は台北アリーナのある駅、MTR松山新店線台北小巨蛋駅を降りて徒歩約10分。小さな飲食店をはじめとした個人店が立ち並ぶ、小さな通り沿いにあるクラフトビール専門のバーです。

知識が豊富でフレンドリーなスタッフにぜひ好みの一杯を探してもらいましょう。

 一見小さなお店に見えますが、中は案外広々。ここもまた壁一面に並べられたビールの豊富さに圧倒されることでしょう。アットホームな雰囲気で気軽に利用しやすいのがこの店の特徴。日本人客や男女問わずおひとり様での利用も少なくないそうです。

店内にずらりと並ぶビールは圧巻の一言。

 現在日本語が出来る女性スタッフが1名、そのほかのスタッフも英語でのコミュニケーションが可能。どんな感じのものを飲みたいか伝えるとおすすめのビールを選んでくれますので、きっとお気に入りの1本に出会えることでしょう。

 こちらのお店が、女性向けにと選んでくれたのはこの3本。

家途中啤酒屋が選ぶおすすめ台湾クラフトビール3種。左から「北台灣生態綠咖啡啤酒」「鳳梨貓 – 酸啤酒」「百香淡色艾爾」。

 左から北台灣麥酒有限公司の「北台灣生態綠咖啡啤酒」(店内 210元、持ち帰り 160元)。北台灣麥酒有限公司は台湾で最も歴史のあるクラフトビールの工場です。このビールはなんとコーヒーフレーバー。フェアトレードのコーヒーを使用したスタウトビールです。スタウトらしいどっしりとした濃厚な口あたりで味わいはコーヒーそのもの。スイーツと合せたり、アイスクリームをのせてフロートのようにしたりして飲むのも悪くないとのこと。

 中央は啤酒頭醸造(Taiwan Head Brewers Brewing Company)の「鳳梨貓 – 酸啤酒」。啤酒頭醸造が製造する二十四節気の名前を記した瓶ビールは味もさることながら、おしゃれなラベルも特徴的で、最近では至る所で目にするようになりました。そのブランドの新シリーズがこのビールです。野生の酵母を使用し、台湾産のパイナップル果汁を加えたこのビールはまるでパイナップルジュースを飲んでいるかのような飲みやすさ。甘酸っぱいパイナップルの風味を存分に堪能できます。

 右は宜蘭に工場を持つ吉姆老爹精釀啤酒工場(Jim & Dad's Brewing Company)「百香淡色艾爾」。パッションフルーツの香りをもつビールです。Citraという元々強いパッションフルーツの香りをもつホップに、さらに台南産のパッションフルーツを加えたことにより、それはもうどこまでもフルーティで甘酸っぱいパッションフルーツの香りを堪能できます。甘すぎず、苦みも少なめ、ビールがあまり得意ではなかった方にも台湾クラフトビールの入り口としておすすめしたいビールです。

家途中啤酒屋 Way Home Beer House
所在地 台北市松山區八德路三段155巷10號
電話番号 02-2579-8578
営業時間 日~木曜 16:00~23:00、金・土曜 ~2:00
定休日 火曜

矢作晃之(やはぎ てるゆき)
埼玉県出身。最近は会う方から「日本語上手ですね」と言われますが100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、台湾で会社を立ち上げおかげさまで10年を超えました。
現在はTVロケや雑誌取材のコーディネーターとして日々たくさんの方に新しい台湾を一生懸命探しながら紹介いたしております。CREA WEB読者の皆さんに喜ばれる、使える、役に立つ情報を発信させていただこうと思っておりますのでどうぞ宜しくお願いいたします!!

Column

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現地在住の日本人コーディネーター矢作晃之さんがお伝えする、台湾グルメてんこもりレポート!
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2017.07.12(水)
文・撮影=矢作晃之