カフェや屋台に立ち寄って
地元の味を満喫!

 歩き回って疲れたら、橋の上の人気カフェ「Santo café」でひと休み。ハーブやフルーツなどの、フレッシュでリラックス効果の高いフレーバーティーが、渇いた喉を優しく癒してくれる。

橋の上のテラス席はいつも満員。中にもテーブル席がいくつかあるので、まずはお店を訪ねてみて。
赤いフルーツを使ったリラックスティー「ファンタシア・トロピカル」。25メキシコペソとリーズナブルな価格も嬉しいところ。

 グアナファトでは、いつもどこかで賑やかなバンドの演奏が繰り広げられている。風に乗って耳に届く心躍るリズムは、街歩きのBGMとなって足元を軽やかに弾ませてくれる。

 生演奏に導かれるようにして大通りに出ると、道沿いには軽食の屋台がずらり。タコスやフルーツ、いろいろなお店を見て歩くうちに、おかしな光景に遭遇……。

 地元の少年たちが日本でもおなじみのタコスチップス「Doritos」の袋の中身を、スプーンで一心不乱につついている。何を食べているのかと興味津々で中を覗かせてもらうと、タコスチップスの上に、トウモロコシ、赤いサルサ、マヨネーズ、マスタード、チーズがたっぷり。ここでしか味わえないスペシャルなアレンジ「Doritos」に、ぜひトライしてみて!

「Doritos」の袋をそのまま器代わりに使うダイナミックさ。なかなか複雑な味で、気に入るかどうかは好みが分かれるところ。

 もうひとつ、忘れてならないグアナファトの名所に立ち寄りたい。世界中からカップルが集う「口づけの小道」だ。道幅が狭く、隣家同士のベランダに立って、そのままキスができてしまうことから、この名が付いたとされている。

 この場所でキスを交わしたカップルは、幸せに暮らすことができるという言い伝えがあることから、細い小道の前には、キスの順番を待つカップルがずらり。階段上にカップルが立つと、まわりからは「Beso! Beso!(キス! キス!)」という照れ臭い歓声が。長年、親しまれ続けている、グアナファトの愛のシンボル的スポットだ。

この場所を舞台にしたメキシコ版「ロミオとジュリエット」の悲恋も語り継がれている。

Santo café
(サント・カフェ)

https://www.facebook.com/SantoCafe/

2017.07.08(土)
文・撮影=中山理佐