隈研吾デザインと
極上のおもてなしが奏でる優雅な時間

 外装と同様、“旅するレストラン”にふさわしい優雅な空間を演出したのは建築家の隈研吾氏。無骨になりがちな車内に、日本の伝統工芸品や地産木材を一部に使用することで温もりをあたえた。

 車内とデッキの仕切り(2号車・4号車)には秩父銘仙を、2号車の天井には柿渋和紙を、4号車の天井には西川材を使用するなど、旅先とリンクした内装が旅気分を盛り上げる。

客席車両は2号車と4号車(写真)の計2両。
埼玉県の優良木材として名高い西川材を使った格子天井が印象的な4号車。
テーブルの照明は、料理を引き立てるやさしい光とデザイン。

 そのほか、長時間座っていても疲れないようシートの座り心地にこだわったり、女性専用のパウダールームを設けたりするなど、うれしい配慮も。さらにディナーコースでは、最後に秩父の名産を使用したおみやげをわたすなど、旅の余韻の演出もぬかりない。

 また、車内の音楽は、数多くの発車メロディや車内メロディを手掛ける音楽プロデューサーの向谷実氏が担当。「視覚・味覚の楽しみにマッチした音楽を提供することでさらに想い出に残る、至福の時間を感じていただけるようなメロディを作曲しました」というように、優雅な旋律で特別なおいしいひとときをより一層ひきたててくれる。

 都心発・都心着の「52席の至福」は、アクセスも至便。忙しい日常から逃れ、かつ、気軽に非日常感を味わえる。自分の時間をとれない忙しい女性にこそおすすめしたい。

52席の至福
https://www.seiburailway.jp/railways/seibu52-shifuku/

《運行時刻》
●ブランチコース
池袋(10時56分発) → 西武秩父(13時57分着)
西武新宿(10時47分発 → 西武秩父(13時57分着)
●ディナーコース
西武秩父(17時42分発) → 池袋(20時04分着)
西武秩父(17時42分発 → 西武新宿(20時02分着)

《発売箇所》
●西武鉄道株式会社 本社営業所「52席の至福」電話予約係
電話番号 04-2926-2887
※電話による予約申込の場合は、旅行開催日の21日前(3週間前)までの受付となるので要注意。

オフィシャルサイトより購入可能
※一度の申し込みは2~4名まで
※座席は選べません
※駅での予約受付・販売は行いません。
※旅行開催日の10日前まで予約受付。
※旅行開催日の10日前までに最少催行人員に満たなかった場合は、催行を中止する場合あり。

2017.06.24(土)
文=吉村セイラ