バラをつかったお菓子から
花びらで飾ったおつまみまで

左:砂糖漬けにも使えるデイジーの花。
右:こちらが、エディブル・フラワーの砂糖漬け。

 まず、飾り付け用の砂糖漬けの花の作り方から。

 用意するのは、バラの花びらやスミレ、パンジーなどのエディブル・フラワー、そして卵白とカスターシュガー(日本のグラニュー糖で代用できます)。

バラの花びらのがくに近い白っぽい部分は取り除きます。

 まず、卵白を滑らかな質感になるまで、軽く泡立てます。次に泡立てた卵白を刷毛を使ってエディブル・フラワーの表裏に塗ったら、カスターシュガーを振りかけ、クッキングシートの上にのせて、24~48時間乾燥させればできあがりです。

卵白を攪拌し、刷毛でエディブル・フラワーの両面に塗っていきます。
バラの花びらの入ったバタークリームをはさんだスポンジケーキ。

 次に、スポンジ(市販のものでOK)の間に挟むバタークリームです。材料は、香りのよいバラの花びら3輪分、無塩バターと粉砂糖を各3オンス(約85グラム)。バラの花びらは、がくに近い白っぽい色の部分は切り落とし、かならず鮮やかな色の部分のみを使うのがポイントとのこと。

 材料をすべてフードプロセッサーに入れて、攪拌させたら完成。薄いスポンジケーキ(または普通のスポンジケーキを横にふたつに切ったもの)2枚の間にこのバラのバタークリームをはさみます。

 お好みのレシピのアイシングを用意し、分量外のバラの花びらをハサミで細かく切ってまぜます。このバラの香りのするアイシングを、ケーキの上に薄くのせます。最後に花の砂糖漬けをあしらったら、ローズペタル・ケーキの完成です。

左:普通のアイシングを用意し、バラの花びらを刻んで入れた香り高いアイシングで、スポンジケーキを飾って。
右:砂糖漬けのエディブル・フラワーでケーキを飾ります。

 このエディブル・フラワーのデモンストレーション・イベントは、2017年は5月29日と6月25日の2日間限りの開催ですが、15人以上のグループならばほかの日でもアレンジが可能とのこと。

左:ソルトビーフでクリームチーズを包み、タイムの花を散らした一品。
右:ひとつひとつが小さいので、あれこれ試せるのが嬉しい。

 これからのシーズン、キャシーさんのアイデアをもらって、ハーブの花などのエディブル・フラワーを、サラダに散らしてみたり、バターに混ぜてみたりと、ぜひ気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

エルダーフラワーの香りのついたクリームとイチゴの相性は抜群です。
スタッフド・マッシュルームをタイムの花で飾ったもの。
市販のビーツのフムスに西洋わさびクリームとスイートシスリーの種と葉、コーンフラワーの花をあしらった一品。
ボウルをふたつ使って、エディブル・プランツを水と一緒に凍らせたアイスボウルは、シャーベットやアイスクリームをいれるのにおすすめ。

Kathy Brown's Garden
(キャシー・ブラウンズ・ガーデン)

所在地 The Manor House, Church Road, Stevington, Nr Bedford MK43 7QB
電話番号 01234-822064
http://www.kathybrownsgarden.homestead.com/

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com

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文・撮影=安田和代(KRess Europe)