キッチンに置いて美しい
ビネガーづくりのための特製発酵容器

 そんなビネガーづくりの魅力にはまったジョナサンさんが、ロンドンを拠点に活躍するセラミック・デザイナー、ビリー・ロイドさんとタッグを組んで制作したのが、ビネガーを発酵させるための専用容器カルト・セラミックス・ビネガー・ヴァースです。

カルト・セラミックス・ビネガー・ヴァース。ふたがぴったり閉まらないことも、おいしいビネガーをつくるポイントのひとつなのだそう。(写真提供:Cult Ceramics)

 空気中のほこりなどは遮断しながら、発酵を助けるためのわずかな通気は確保するなど、ビネガーづくりのための基本ポイントは守りつつ、モダンなキッチンに置いて美しいデザイン性の高い容器をということで、ビリーさんがデザインしたのは、スタイリッシュな六角柱シェイプ。複数あってもスペースの無駄なく、3色の蓋の組み合わせを楽しめるように設計されています。

酵母がセットになっているので、ワインさえあれば、すぐにビネガーづくりをスタートできます。(写真提供:Cult Ceramics)

 ボトル入りの発酵酵母と、ビネガーの作り方と自家製ビネガーを使ったお料理のアイデアが満載のブックレットがセットになっているので、ワインさえあれば入手したその日からビネガーづくりを始められます。

 ジョナサンさんにビネガーづくりのコツをうかがうと「クオリティの高いワインを使うこと。いいワインがいいビネガーをつくるのです。複数のワインを混ぜるのは問題ないですが、赤は赤だけ、白は白だけというように色を混ぜないこと。それから、アルコール度が9~14%のワインを使うことも大切です。毎週味見をすることをおすすめしますが、金属製のスプーンは酵母にダメージを与えるので使わないで。あとは辛抱強く待つだけです。8~12週間でおいしいビネガーができあがりますよ。あとは時間が経つほど味がよくなっていきます」とのこと。

蓋の色は、白、赤、黄色の3種類。キッチンにならべても美しいデザインです。(写真提供:Cult Ceramics)

 カルト・ビネガーとカルト・セラミックス・ビネガー・ヴァースは、ロンドンに3店舗、コッツウォルズに1店舗を展開するデイルズフォード・ファームショップ(Daylesford Farmshop)で取り扱っているほか、カルト・セラミックスのウェブサイトから購入できます。

Cult Ceramics(カルト・セラミックス)
http://www.cultceramics.co.uk/

Daylesford(デイルズフォード)
http://daylesford.com/

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com

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文=安田和代(KRess Europe)