17歳のときに雑誌「non-no」の専属モデルとしてデビュー、「森きみ」の愛称で親しまれ、結婚して母となった今もモデルとして活躍している森貴美子さん。パンが大好きで朝食はパン派という森きみさんが、行列パン、ご当地パン、コンビニパンなどなど、実際に食べて1年間撮りためたパンの写真をもとに綴った書き下ろしエッセイ集『森きみのパンダイアリー 毎日がパン日和』が刊行されました。

 この特集では、その著書の中から6本のエッセイを特別にお届けします。

●夢の食パン食べ比べ

 グルメ日記をつけていたことがあるという友人から「食パンの専門店なんだけどね、ここの食パンは最高だよ!」と教えてもらい、銀座の「セントル ザ・ベーカリー」に行ってきました。

 お店はオープン前にもかかわらず、ずらり行列。その列はイートインとテイクアウトの列に分かれていて、テイクアウトのほうが特に並んでいました。

 テイクアウトで買える食パンは、北海道産小麦を使った「角食パン」、アメリカ・カナダ産の小麦を使用した「プルマン」、北米産の小麦を使用した山型の「イギリスパン」の3種類のみ。1日に何回か焼き上がり、その時間に合わせて列がだんだんのびていくそうなのですが、イギリスパンのみ1日1回の販売らしく競争率高め。GETする自信がない人でも、隣に併設されているカフェで食パンの食べ比べセットを頼めば食べられるので、並ぶ根性のない人(私です)には隣のカフェに潔く入ることをオススメします。

 さて、食パンの食べ比べセットは、まず枚数(2枚 or 3枚)から選び、そしてジャムセット(ジャムのほか、ハチミツ、レモンペースト、チョコレートクリームなどなど)か、バター食べ比べセットか、はたまたジャム+バターのセットから選べます。せっかくなので私は、3枚のジャム+バターというフルコースを、一緒に行った夫とふたり分頼みました。

 食パン食べ比べセットを待っている間に、棚に並んださまざまな種類のトースターからひとつ選ぶシステムがとても新鮮! 選んだトースターを自分のテーブルに持っていって、セッティング。こんなお店、初めてです。ワクワク度が増します!

 そしてパンが3枚とジャムとバターの食べ比べセットが登場。真っ白なパンが3枚。雪のように白くて、新しいノートを使い始めるように、触れるときドキドキしました。

 パンにはそれぞれお店が推奨する食べ方があり、国産小麦の角食はそのままで。プルマンは生でもトーストでもどちらでも。イギリスパンはトーストがオススメとのことで、まず食パンの中でもいちばん好きな角食パンをそのままいただきました。

2017.05.05(金)
文=森貴美子
撮影=掛川陽介