バワの作品のホテルがまたひとつ蘇った

バワのテイストである、風の吹き抜ける感じがとてもよく伝わるレセプション&ラウンジ。

 スリランカンのホテルも元気はあるが、もちろん世界的なホテルグループの進出も着々と進行している。

 先陣を切ったのは、タイのアナンタラグループで、次にシャングリ・ラ。で、アナンタラのスリランカ2軒目のホテル「アナンタラ・カルタラ リゾート」がなかなか心地よいので、最後にちょっとご紹介。

 ここは元々、スリランカの国民的建築家であるジェフリー・バワが設計したことでも知られるホテルだ。

外国資本だからこそか、伝統のウェルカム・セレモニーなど、スリランカらしさの演出は、スリランカンのホテルよりも意識されている。

 バワの設計した箱を生かした、直弟子の建築家によるリノベートは、徹底して心地よい風が吹き抜ける空間。高い天井のレセプション周りだけでなく、吹き抜けの回廊をめぐるように設えられた客室への通路にも、爽やかな潮風が流れ込む。

左:広々としたラウンジは、アジアならではの湿り気のある設え。実際は風が抜けて気持ちいいのだが、調度品やその配置にしっとりとした落ち着きがある。
右:バワ・ファミリーのテキスタイル・デザイナーの作品が、何枚も飾られているレセプション&ラウンジは、必見。

 客室の設えもシックかつアジア的で、とても心地よい。バスルームの二重ガラスに挟まれたブラインドの細さが繊細で、こまやかさを伝えてくれる。

 なんだろう……ZENにも通ずるシンプルな潔さと温かみを兼ね備えた客室は、ぐっすり眠れる居心地を約束してくれる。

左:スイートの寝室。華美ではなく落ち着きのある品のよさは、洗練された印象。
右:花の飾り方も、さすがシンプルで美しい。
繊細なブラインドのおかげで調光自在。とってもこころ安らぐバスルームだ。

Anantara Kalutara Resort
(アナンタラ・カルタラ リゾート)

所在地 St. Sebastian's Road, Katukurunda, Kalutara
電話番号 034-2-220-222
http://kalutara.anantara.com/

大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル:LAPA PALACE@リスボン
大好きなレストラン:TORRE DEL SARACINO@ソレント
感動した旅:フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」@ウィーン楽友協会
今行きたい場所:ナミブ砂漠
ブログ http://tabi-travell.com

Column

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2017.04.26(水)
文・撮影=大沢さつき

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