伊勢海老、松阪牛などなど
地産地消の絶品イタリアンでディナー
期間限定の「いちごサラダ」。フレッシュなリコッタチーズがふわっふわ。山形の「月の雫の塩」がイチゴの甘さをよりいっそう引き立てている。
生まれ故郷の山形県庄内をこよなく愛す奥田政行シェフ。地元の食材を独自の“香りの調理”という方法で作った料理に食通たちはこぞって山形に足を運ぶ。「サーラ ビアンキ アル・ケッチァーノ」は奥田シェフの味を統括シェフ池田慎一さんをはじめとするスタッフがこの地で伝えている。
奥田シェフのスピリットを忠実に再現し、地の食材を最高においしくしてくれる。店内では使用しているオリーブオイルや塩、パスタなども購入できる。
本日はmonte(モンテ)コース10,000円(税込)をいただいた。3皿の前菜を含む7品は新鮮な三重の食材をふんだんに使った東京でもなかなか味わうことができない極上イタリアン。イタリア全土から選りすぐりのワインを取り揃え、ペアリングも完璧だ。
「自家製タリオリーニ 三重なばなとホタルイカのトマトソース」。やわからく臭みゼロのホタルイカは目をみはる美味しさ！
見目麗しい「伊勢海老と大福豆のピューレ」。220度の高温で殻を焼いてこの美しい赤色にする。半分レアという火入れが抜群。新鮮な食材を料理人の腕で最高の料理にする。
焼いている香りで美味しいに決まっている松阪牛。どんな皿になるのだろう。
「松阪牛のしいたけソース 花びら茸のピューレ」が完成。脂がじんわりと喉を潤し、その脂に負けない濃厚なしいたけソースを絡めれば、それはそれは極上の味に。花びら茸はバターの香りとともにこりこりとした食感で楽しませてくれる。なんという至極のひと皿なのだろうか。
目と舌が満たされた後は、部屋の露天風呂で都会では見ることのできない満天の星空を眺め、ゆっくり体を休めよう。
次回は絶景の御在所岳へ。出逢えたらテストに落ちないと言われているニホンカモシカはいるだろうか？ 日本一の白い鉄塔があるロープウエイで約12分の空中散歩を楽しむ。乞うご期待！
アクアイグニス
所在地 三重県三重郡菰野町菰野4800-1
電話番号 059-394-7733(予約受付 9:00～21:00)
https://aquaignis.jp/
高橋綾子(たかはし あやこ)
東京都生まれ。フードバプリシスト。国内外ファッションブランドのPR時代に培った食のデータと人脈を武器に“喜ばれるレストラン”の発掘に勤しむ日々。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
2017.03.24(金)
文＝高橋綾子
撮影＝榎本麻美
