胸キュンシーンも、
リアルさにこだわった「きみはペット」

――「自販機ドンキス」など、原作の胸キュンシーンを演じるうえでの心得や、志尊さん自身のみどころがあれば教えてください。

 もちろん原作は読んで勉強しましたけれど、場所もシチュエーションも違いますし、どのシーンも、いかにリアルっぽさを出せるかということを考えながら演じています。自分で演じているので、なかなか客観視することはできませんが、モモというキャラを演じるにあたり、いろんな表情をしたり、いろんな感情の爆発を表現したりしています。そのため、いろいろな志尊淳を見てもらえると思います。

――17年5月「春のめざめ」で舞台初主演を務めるほか、『帝一の國』『覆面系ノイズ』と出演映画の公開も続きますが、今後はどのような俳優を目指したいですか?

 正直、このお仕事を始めたときは「戦隊モノ」の主演をやらせていただけるなんて思ってもいなかったですし、TVや映画に出られるとも思っていなかった。ただ、自分ができる精一杯のことを学んで、追求して、表現しようと思っていただけ。それを毎作やってきたことで、今に繋がっているから、「まさか自分が!」という驚きの連続なんです。「こういう俳優になりたい」と決めてしまうより、自分が残した結果次第で、仕事の幅を広げていければいいなと思います。好きな役者さんに寄せようとも思いません。強いて言えば、『クローズZERO』的な、ド不良役は一度でいいからやってみたいですね。

志尊淳(しそん・じゅん)
1995年3月5日生まれ。東京都出身。2011年、俳優デビュー。14年「烈車戦隊トッキュウジャー」に主演するほか、ドラマ「表参道高校合唱部!」などに出演。映画『帝一の國』『覆面系ノイズ』は、17年公開予定。舞台「春のめざめ」は、17年5月よりKAAT 神奈川芸術劇場ほか、京都・兵庫・北九州にて上演。

「きみはペット」
高学歴・容姿端麗だが、恋愛オンチのキャリアウーマン・スミレ(入山法子)。失恋したうえに左遷が決まった日、彼女はダンボールに入った美しい青年・合田武志(志尊淳)と出会う。彼をかつての愛犬と同じ、モモと名付けたスミレは、奇妙な同居生活を始める。
(C)小川彌生/講談社 (C)2016「きみはペット」製作委員会
毎週月曜深夜フジテレビ(関東ローカル)にて放送中。FOD(フジテレビオンデマンド)にて毎週日曜20:00より2話ずつ先行配信中。また、「きみはペット<完全版>」ブルーレイ&DVD-BOX1・2(ブルーレイ 15,000円/DVD 12,000円 各税別)が発売中、DVDレンタル中。
http://www.cinemart.co.jp/kimipe/

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2017.03.24(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘