音楽評論家/音楽プロデューサーの冨田明宏さんが、2010年代のベストアニメ音楽について教えてくれました。

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5つのカテゴリーから選んだ
2010年代ベストアニメ音楽

 今、アニメ音楽が最高に面白い。「アニメ作品に相応しい音楽であること」だけを条件に、国境や言語や人種や文化を超えた、さまざまな音楽ジャンルやサウンドスタイルが渾然一体となりながら、高い芸術性を持つものや、ユースカルチャーとしてオーディエンスを熱狂させる熱量を持つものなど、実に幅広いラインナップが楽しめるようになった。

 特に2000年代に入り、アニメの主戦場が深夜帯になってからは、アニメがより“オトナ向け”になり、表現・作品性・メッセージ性の自由度が増した。それに呼応する形でアニメにまつわる音楽もより多様化し、そのエクストリームな面白さから日本の音楽シーンを代表するアーティスト、バンド、クリエイターもアニメに参戦。今はさながら“アニメ”という鉄のケージの中で繰り広げられる異種音楽格闘技戦の様相を呈している。

 筆者は「アニメ音楽こそ日本でしか生まれえないオリジナルな音楽文化だ」という持論のもと、10年余り執筆活動を行ってきたが、今、改めて断言できる。「世界に誇るべき日本の音楽はアニメにある」と。

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2017.02.26(日)
選曲・文=冨田明宏
撮影=平松市聖
協力=アニメイト池袋本店

CREA 2017年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

みんなアニメに夢中。

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定価780円

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