いろんなものに挑戦し
自分の幅を広げたい

――このように、大きな作品が続いている現状をどのように捉えていますか?

 今まで、こういう経験がなかったので、実感がわかないですし、これからどうなっていくかも見えていないので、不安もありますけれど、今が頑張り時なので、いい方向に続いていけたらいいなと。朝ドラに関しては、親も祖母も喜んでますし、自分のいいところをやっと見せられるかなと思っています。

――将来の目標や今後の展望があれば、教えてください。

 「オモコー」での歌や『君と100回目の恋』でのドラムもそうですが、いろんなものに挑戦したいです。それで自分の幅を広げていきたいですし、山田孝之さんや伊勢谷友介さんのように、役だけじゃなく、いろんなことができる俳優になりたいですね。あと、昔から『あずみ』や『RED SHADOW 赤影』のような忍者映画を観るのが好きだったので、いろんなアクションもやってみたいです。

泉澤祐希(いずみさわ・ゆうき)
1993年6月11日生まれ。千葉県出身。幼少期から子役としてテレビを中心に活動し、06年ドラマ「白夜行」で注目を浴びる。その後、14年、「東京が戦場になった日」でドラマ初主演。『サバイバルファミリー』(公開中)ほか、17年4月から始まるNHK朝ドラ「ひよっこ」にも出演。

『君と100回目の恋』
大学生の葵海(miwa)は、ライブの帰り道、事故にあってしまう。しかし、気づくと葵海は1週間前に戻っていた。動揺する葵海に、バンド仲間で幼なじみの陸(坂口健太郎)が、「秘密を教える。俺、時間を戻せる。運命を変えられた。」と告げる。想いが通じ合った二人は、周囲が羨むカップルとして幸せな日々を過ごすが、陸のタイムリープには重大な秘密が隠されていた――。
(C)2017「君と100回目の恋」製作委員会
全国公開中
http://kimi100.com/

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2017.02.17(金)
文=くれい響
撮影=鈴木七絵