◆ サンズ・リゾーツ・コタイ・ストリップ・マカオ

4つの国際ブランドホテルが入るサンズ・コタイ・セントラル。

 米ラスベガスサンズグループがマカオ・コタイ地区を東西に貫くメインストリート「コタイストリップ」沿いに展開するリゾート施設群を指します。「ザ・ヴェネチアン・マカオ」「プラザ・マカオ」「サンズ・コタイ・セントラル」「ザ・パリジャン・マカオ」という、単一でもあっと驚くほどの巨大施設が林立するイメージで、それぞれが館内通路で直結しており、複合体を形成しています。

 リゾートには7つのホテルが入り、供給客室数は約1万3000室で、マカオ全体の3分の1に相当します。ハイエンドからカジュアルまでバラエティ豊かな約850のショップと約150の飲食店が軒を連ね、幅広いニーズに対応しています。また、マカオ最大の1万5000席を誇るアリーナでは、有名海外アーティストのコンサートやスポーツイベントが開催され、マカオのエンターテイメントの殿堂となっています。

Sands Resorts Cotai Strip Macao
(サンズ・リゾーツ・コタイ・ストリップ・マカオ)

https://en.sandsresortsmacao.com/

◆ ギャラクシー・マカオ&ブロードウェイ・マカオ

アジアがテーマのギャラクシー・マカオ。

 アジアをテーマにしたゴージャス系IRの「ギャラクシー・マカオ」と、通りを隔てて隣接する区画に建つカジュアル系IRの「ブロードウェイ・マカオ」という2つの大型IRが館内通路で直結し、一体運営されています。マカオ唯一の日系ホテル、「ホテルオークラ・マカオ」を含む6つのホテルが入り、供給客室数は約4000室。

 リゾートを代表する施設といえるのが、屋上部分に広がる「グランドリゾートデッキ」と名付けられたウォーターパーク。世界最大の波の出るプールや世界最長の流れるプールを備え、家族連れやカップルに大人気。南国マカオとあって遊泳シーズンも長く、3月から11月まで(一部は通年営業)オープンしています。

 約200のショップと120の飲食店を擁し、マカオのIRではココだけとなる大型シネコンやフットマッサージ専門店も。目下、拡張計画が進められており、一層巨大化する予定です。

Galaxy Macau
(ギャラクシー・マカオ)

https://www.galaxymacau.com/en/

Broadway Macau
(ブロードウェイ・マカオ)

https://www.broadwaymacau.com.mo/en/

◆ シティ・オブ・ドリームズ・マカオ

シティ・オブ・ドリームズ・マカオ全景。

 都会的な雰囲気漂うセンスの良いIR。世界的にその名を知られる演出家、フランコ・ドラゴーヌ氏が製作したエンターテイメントショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」の上演会場を併設していることで知られます。

 リゾートには3つのホテルが入り、供給客室数は1400室。現在、故ザハ・ハディド氏がデザインを担当した新ホテル「モーフィアス」の建設工事が進められており、完成予定時期は2018年とのこと。

 また、近年の大規模リニューアルで、DFSギャラリアの旗艦店がオープンし、ショッピング要素が一気に充実しました。

City of Dreams Macau
(シティ・オブ・ドリームズ・マカオ)

https://www.cityofdreamsmacau.com/

◆ スタジオ・シティ・マカオ

8の字型観覧車が目印のスタジオ・シティ・マカオ。

 ハリウッド映画をテーマにしたIRで、2つのホテル棟の間に位置する世界初の8の字型観覧車「ゴールデンリール」がアイコニックな存在となっています。

 レインボーブリッジを消した男として日本でも有名なフランツ・ハラレー氏がプロデュースする常設マジックシアターや、バットマンがテーマの4Dフライト、2016年に、マドンナがマカオ初コンサートを開催した多目的アリーナ、スペイン・イビザ島の伝説的クラブとして知られる「パチャ」のマカオ店も入るなど、エンターテイメント色が豊かな施設になっています。

 シティ・オブ・ドリームズ・マカオと同系列で、両施設の間は無料シャトルバスで結ばれています。

Studio City Macau
(スタジオ・シティ・マカオ)

http://www.studiocity-macau.com/

◆ ウィン・パレス

ウィン・パレス正面外観。手前がパフォーマンス・レイク。

 ラスベガスで現在のIRの概念のベースともいえるレジャー・エンターテイメント要素を盛り込んだ数多くのリゾートホテルを立ち上げ、大成功を収めたことで知られるスティーブ・ウィン氏が「過去最高の作品」として創り上げたIR。2016年8月にオープンしたばかりの真新しい施設内はゴージャスな雰囲気が漂い、各所に設置されたカラフルなフラワーアートや現代アート作品が彩りを添えています。

 飲食店はいずれも直営で、ショップは高級ブランドショップが中心。また、リゾート正面のパフォーマンス・レイクでは、無料で鑑賞できる音楽と噴水がシンクロしたダイナミックなショーが日夜上演されており、パフォーマンス・レイクの周囲を巡るスカイキャブ(ゴンドラ)も人気を博しています。

Wynn Palace
(ウィン・パレス)

http://www.wynnpalace.com/jp

勝部悠人(かつべ ゆうじん)
大学時代にポルトガル語を専攻。大学卒業後、日本の出版社に入社し、旅行・レジャー分野を中心にムック本の編集を担当したほか、香港・マカオ駐在を経験。2012年にマカオで独立起業し、邦字ニュースメディア「マカオ新聞」を立ち上げ、現地最新トピックを日本市場に向け毎日発信している。
マカオ新聞 http://www.macaushimbun.com/

 

Column

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世界の12都市から、何が旬で何が起きているかをリポートするこのコーナー。
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文=勝部悠人(マカオ新聞)