Magnificent View #1208
ワット・アルン(タイ)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 タイ語で「ワット」は寺、「アルン」は暁という意味。この寺の名を、三島由紀夫の小説『暁の寺』で知った人もいるだろう。

 ここは、ワット・プラケオ、ワット・ポーと並ぶバンコクの三大寺院に数えられている。だが、かつては「ワット・マコーク」と呼ばれるごく小さな寺に過ぎなかった。

 歴史は1767年にさかのぼる。アユタヤ王朝がビルマに滅ぼされた後、アユタヤからチャオプラヤー川を下りこの寺に辿り着いたタークシン将軍が、トンブリー王朝を創設、ここを王室寺院とした。この寺に将軍がたどり着いたのが夜明けの頃だったことから、「夜明けの寺」という意味の「ワット・チェーン」と呼ばれるように。

 トンブリー王朝が滅び、現在のチャクリー王朝となった後、影響を受けていたヒンドゥー教の暁の神にちなんで今の名に改められた。

 この寺が一番美しく見えるのは、その名の通り、暁の頃。高さ約57メートルの仏塔が茜色に染まり、幻想的な風景になる。

Column

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2017.01.20(金)
文=芹澤和美

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