格調高い韓屋でくつろげる有名店

#01 韓彩堂(ハンチェダン)

 ソウル市内から車で20~30分の郊外に佇む宮廷料理専門レストラン。庭園の美しい自然の中に建つ韓屋は、伝統とモダンが調和した格調高い趣です。チョゴリ姿の店員さんに案内されて席に着き、宮廷料理のコースがスタートすれば、まるで李朝時代にタイムスリップしたかのよう。韓国伝統の宮廷料理は品数豊富で、どれもヘルシーで気品のある味わい。韓国ドラマにも度々登場する有名店で優雅に美味を味わい、伝統情緒に浸りたい。

【主なメニュー】両班床 32,000ウォン、士大夫床 42,000ウォン、宮廷床 64,000ウォン、珍味床 86,000ウォン、進御床 110,000ウォン、水刺床 130,000ウォン。

韓彩堂(ハンチェダン)
所在地 京畿道河南市渼沙洞路38番地
営業時間 11:30~15:00/17:00~22:00
定休日 無休
アクセス 地下鉄5号線「上一駅」3番出口からタクシーを利用。バスの場合は漕艇競技場入口で下車、徒歩約10分
http://korean.visitkorea.or.kr/kor/bz15/food/w_food_main_view.jsp?cid=845051

#02 瑶石宮(ヨソックン)

 朝鮮時代の長者・崔家の子孫が、崔家の韓屋で営む韓定食レストラン。2005年から数年間にわたる復元工事を経てオープンした店内では、12代・300年にわたって崔家に受け継がれている宮廷料理が楽しめます。有機栽培の食材を使い、化学調味料を使わずに作られる宮廷料理は、ナチュラルな味わいと美しさが好評。韓国の美しい伝統文化を発信する場所として、各国の大統領や総理などの貴賓・国賓を迎える晩餐会にも利用される名店です。

【主なメニュー】半月定食 33,000ウォン、鶏林定食 66,000ウォン、雁鴨定食 99,000ウォン、瑶石定食(4人前から) 132,000ウォン。※メニューは変更されることがあります。

瑶石宮(ヨソックン)
所在地 慶尚北道慶州市校村アンギル19-4
営業時間 11:30~15:30/17:00~21:00
定休日 ソルナル(旧暦1月1日)、秋夕(旧暦8月15日)
アクセス 慶州駅、高速バスターミナルからタクシーで約5分、新慶州駅からタクシーで約15分

#03 蓬莱軒(ポンレホン)

 メイフィールドホテル内にある「蓬莱軒」は、鉄釘を一切使わずに建てられた伝統的な木造建築。宮廷様式の軒のなめらかな曲線や、「丹青」と呼ばれる華やかな伝統模様の五色(青・赤・黄・白・黒)も美しく、建築ファンにはたまらないレストランです。この道27年の料理長が腕を振るう宮廷料理は、ホテル直営の忠清南道・礼山農場の旬の食材や、伝統製法の味噌・醤油を用いた、品格溢れる味わい。それを給仕してくれるスタッフの制服は、宮廷女官の服装です。服飾や韓屋も含め、韓国の伝統文化を五感で味わえるのがうれしい一軒。

【主なメニュー】蓬莱 210,000ウォン、楓嶽 140,000ウォン、金剛 107,000ウォン、水刺床食膳 95,000ウォン、進宴食膳 78,000ウォン、季節の特選(お昼の食膳、きのこの石焼きビビンバ定食など) 35,000~50,000ウォン。※料金は変更の可能性あり。料理写真協力:月刊「ホテルアヴィア」

蓬莱軒(ポンレホン)
所在地 ソウル市江西区傍花大路94
営業時間 12:00~15:00/18:00~22:00
定休日 旧正月と秋夕の連休
アクセス 地下鉄5・9号線・空港鉄道「金浦空港駅」からホテルシャトルバスで約5~10分
http://www.mayfield.co.kr/

#04 三清閣(サムチョンガク)

 美しい自然に恵まれた環境と韓屋の風情が魅力的な「三清閣」は、1972年7月4日の南北共同声明発表後の晩餐会のために建てられた歴史的な場所。公式の宴会場としてだけでなく、ドラマのロケ地としても有名です。ここで楽しめる宮廷料理は、伝統を守りつつ、現代的なアレンジも加えたもの。韓屋と野外広場では、茶道・工芸・絵画・武芸など、様々な伝統文化のプログラムを体験することもできます。宮廷料理と共に、韓流の伝統文化も味わって。

【主なメニュー】宮廷水刺 198,000ウォン、三清水刺 143,000ウォン、健康野菜膳 64,900ウォン、定食メニュー 35,200~49,500ウォン、一品メニュー 24,200~35,200ウォン。

三清閣(サムチョンガク)
所在地 ソウル市城北区大使館路3
営業時間 10:00~22:00
アクセス 光化門から車で約10分(シャトルバス運行)
定休日 無休
http://www.samcheonggak.or.kr/

2016.12.26(月)
文=小松めぐみ