食材としての椿の可能性を開拓したメニューを提供

 東京を代表する結婚式場が、「椿山荘」。大小の宴会場やレストランを兼ね備え、結婚式のみならずさまざまなイベントが催されてきた老舗の宴会施設である。

 その椿山荘は、伊豆諸島・小笠原諸島の認知向上と産業活性化を目的とした「東京愛らんど応援隊」のメンバーに名を連ねている。

 椿山荘といえば、その名の通り椿で有名。2万坪もの広さを誇る日本庭園では、春ともなれば、100種類1000本の椿が花をほころばせる。

椿山荘には、もともとは明治の元勲・山縣有朋の屋敷があった。広大な庭園には、室町時代に建てられた三重塔、樹齢500年の神木、秩父山系の湧水などが存在する

 そして、伊豆諸島の大島および利島は、椿が名産。ということで、現在、椿山荘では、ユニークなコラボイベント“大島・利島×椿山荘「椿フェア」”を開催中だ。

 椿油は髪や肌に付ける化粧品というイメージが強いだろう。が、このほど、椿山荘の調理チームが椿の特長を研究し、試作を重ねた結果、「食材としての椿」を多様なメニューで紹介できるようになった。大島産の椿の花びらを使用したジャム、生産量日本一という利島の椿油などを、各レストランがメニューにちりばめている。

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2012.02.17(金)