「冷える女性の肌は乾燥する」という事実

 “肌冷え”と“乾燥”の関係に着目して摑んだという新知見。もともと乾燥肌で冷え症の人はダブルパンチだ。サーマルギャップの効果の解明では熱を運ぶ毛細血管に着目。この研究は遺伝子レベルまで広がり、加齢や紫外線により毛細血管が減少することがわかっているという。主な原因としては、遺伝子エラーによるテロメアの縮小化、血管の硬化やゆがみ、ダメージを受けて血液が流れなくなったゴースト血管などが考えられ、血流が滞って潤いを抱え込めない状態に。この悪循環が“冷え乾燥スパイラル”へつながっていくらしい。

 そこで誕生した新たな仕事人が高保湿美容液、ハイドロジーニアスだ。資生堂初となる長命草エキスとレスベラトロールをダブル配合。超微細なピコモイスチャーカプセルに閉じ込めて角層のすみずみまで届け、しっかり留めて透明感とハリに満ちた肌へ。乾いた肌もみるみる潤い、ふっくらとなめらかに保つスタミナ保湿は寒さが厳しくなる季節はもちろん、意外と多い夏の冷房で冷え切った肌にも味方となるはず。

「新しいお客様が増え、リピーターのお客様からも『ハリと透明感が違う』との声をたくさんいただいています。肌温研究は続けていきますし、来年にはまた新しいことをご紹介できると思いますよ」(益井さん)

 その答えを聞けてヤル気もぐっと上昇。℃美容にますますハマリそう♪

ベネフィークを象徴する「美のビオトープ」に込めた想い

 外箱に描かれた草木や花々の絵柄はベネフィークの世界感「美の生態系=Beauty Biotope」を表現したもの。すべての美はここから生まれるという想いが込められ、ベネフィークの名には「天賦のもの」という意味が。資生堂の由来となった「万物資生」とも深いつながりを持つブランドなのである。

【masami's memo】

おいしく飲んで温めて内側からも美しく!

 「朝食は体温を上げる」という知見に基づき開発された美容飲料、モーニングブースター 125ミリリットル 220円(編集部調べ)。与那国島産の長命草エキスとレスベラトロールを配合。継続して飲むことで冷えの改善や肌への効果を確認。フルーティーで常温でもおいしい。多忙な人は朝食代わりに。

※℃美容=潤いバランスと肌温度に着目した美容法

益井澄子さん
資生堂ジャパン ベネフィーク室 アソシエイトマーケティングディレクター。入社以来、マーケティング部門で数々のブランドを担当。2015年より現職。市場で認められる完成度の高い製品を追求し、豊富な知見とマーケティング力で新生ベネフィークの生みの母と呼ばれている。

吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」がパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2016.12.06(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一

CREA 2016年12月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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