今日の絶景

今日の絶景

ブエノスアイレスのカラフルな街では
荒くれ者が男同士でタンゴを踊った

Magnificent View #1170
ボカ地区(アルゼンチン)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 大胆に原色で塗り分けられたトタン造りの建物、路上でひっきりなしに行われるタンゴのパフォーマンス。そんなアルゼンチンらしい風景を見せているのは、首都ブエノスアイレスのボカ地区。

 ここはタンゴ発祥の地として知られている。19世紀末、「南米のパリ」と言われるほど華やいだブエノスアイレスにあって、一帯は船乗りや出稼ぎ労働者がたむろするエリアだった。当時、酒場でギターを伴奏に踊られていたのがタンゴ。今でこそタンゴといえば男女がペアになって踊る優雅な社交ダンスだが、もとは荒くれ者の男同士で踊っていたのだとか。

 ご覧の場所は、タンゴの名曲「カミニート」を記念して造られたカミニート通り。荒廃していたこの一角をきれいにしようと、1950年ごろからアーティストが集まり、カラフルな家が造られ、壁に絵画や彫刻が施された。このアーティスティックな雰囲気を楽しみに、多くの人が集う。

2016.12.13(火)

文=芹澤和美

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