(3ページ目)端整な顔立ちと目力の21歳少年から青年へ成長した林遣都

心が充実すれば、外見も変わっていく

――20代に入って、現場での在り方みたいなものが大きく変わったということですか？

監督ともキャストとも、何でも言い合えるような環境作りをすることから始まって、「作品に関わる方々と、よりいいものをお互いに求めあって、同じ方向を向く」というスタンスを持てるようにも心がけました。

また、そうしたなかで、どれだけ自分の存在意義を見つけることができるのか。たとえば、役者さんのなかには、スタッフ全員の方の名前を覚える方もいらっしゃいますよね。360度見渡していて、なにかあった場合、誰にでもすぐ声をかけられる。そういった姿勢は見習っていきたい、と思いました。

――お酒を飲むことでのコミュニケーションも増えたのではないでしょうか？

そうですね。今回初めて共演者の人とお酒を飲むことができてうれしかったです。じつはクランクアップ前日に、(小栗)旬くんたちと飲んでいたんです。旬くんも「大丈夫だよ」と言ってくれたし、僕もとことん付き合いたかったんです。

でも、僕以外のみなさんは仮装やメイクをするので、そのあいだ2時間ぐらい寝ることが出来るんですよ(笑)。だけど特にメイクもない僕だけ大変な状況で……でも、それもいい思い出です。

今、本当に大事なラインに立っていて、これからどういう方向を向いてやっていかなきゃいけないか、いろんなことを見極めないとならない時期だと思うんですが、そのタイミングでこの作品に出会えて光栄です。

――今後はどのような俳優を目指していきたいと思いますか？

毎回、すべて自分の自信になる作品にしていきたいですし、自分にしかできないものを残せるような役者になりたいです。また、映像の中だけでなく、みなさんに林遣都という人間を好きになってもらいたい。

今すごく思うのは、映画やドラマの現場じゃないところで、どれだけ経験を積んで、魅力的な人間になれるかということです。

昨年3回共演させていただいた山田孝之さんなど、カッコいい先輩たちみなさんに共通して言えることは、プライベートを大事にされているんです。心が充実していれば、外見も変わっていくと思うので、それを見習いたいですね。

――具体的に、現在されていることはありますか？

今まではインドアなタイプだったんですが、積極的な性格になりましたね。たとえば、できるだけ洋服に興味を持って、お店に行くようになりました。それから、今後はブログに力を入れていくなど、自分がどういう人間なのか、正直に見せられる範囲でやっていきたいです。

林遣都 (はやし・けんと)
1990年12月6日滋賀県生まれ。173cm・O型。2007年、映画『バッテリー』の主演で俳優デビューし、多くの新人賞を受賞する。その後も『風が強く吹いている』(09年)、『パレード』(10年)など映画を中心に活躍するなか、09年には「小公女セイラ」で連続ドラマ初出演。今年は本作のほか、『ガール』『莫逆家族-バクギャクファミーリア-』の公開が控える。また、2月4日には「2012林遣都スクールカレンダー」が発売される。

クレリックシャツ￥16800／NIT、ウィングチップシューズ￥23940／Caminando、スタッズベルト￥22050／The THIRD(以上すべて12SHOWROOM) ニットセーター￥32550／Pledge(Pledge) リング￥9250／EVE DIA×HAYATO ICHIHARA(EVE DIA) その他／スタイリスト私物
問い合わせ先：12SHOWROOM 03-6416-9558 東京都目黒区上目黒1-7-5／Pledge 03-5459-4600 東京都渋谷区鶯谷町1-5／EVE DIA 03-6303-4984 東京都目黒区中目黒2-6-23-402

『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』
再開発の視察のためにやってきた荒川の河川敷で、美少女ニノ(桐谷美玲)に救われた、大企業の御曹司・市ノ宮行(林遣都)。かっぱの着ぐるみ姿の村長(小栗旬)や星のマスクをかぶったミュージシャン(山田孝之)らから、リクと呼ばれるようになった彼は、さまざまな出来事を通じて、奇妙な彼らのことを次第に理解していくことになる。
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2月4日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー！
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