◆ザ・マジェスティック・ホテル クアラルンプール
英国式とマレーシアスタイルの融合

中国の飾り棚のようなアジア風の3段トレー。上段より、洋菓子、スコーン、サンドイッチ。手前の四角いプレートには、マレーシアの甘くないおやつ。

 歴史ある「ザ・マジェスティック・ホテル クアラルンプール」で提供するのは、マレーシアらしい融合型のアフタヌーンティー。マレーシア在住の日本人の間で、いちばん人気のあるスポットです。

 たとえばケーキは、ココナッツミルクやココナッツの実を使ったもの。

 スコーンやサンドイッチに加えて、マレーシア人が大好きなおやつを“ホットプレート”として温かい状態で提供。スイート・チリソースをつけて食べれば、まるで中国料理の点心のような味が楽しめます。

パッションフルーツやマンゴーなど南国の果物を多用。すべて専属パティシエの手作り。
取材日は、カレー味のじゃがいもを生地で包んだカレーパフ、海老のすり身を団子状にして揚げたもの、揚げ春巻。※季節などによりメニュー内容に変更あり

 また、3つの異なる部屋でアフタヌーンティーが楽しめるのも、このホテルの注目すべき点。なかでも人気なのが、華やかなランの花が壁一面に飾られた「オーキッド・コンサーバトリー」という部屋。地元では、結婚前の両家の顔合わせなど、特別な祝いの席によく利用されています。

約2か月先まで予約が入っているので、旅の日程が決まったら即予約を。(写真提供:The Majestic Hotel Kuala Lumpur)

ザ・マジェスティック・ホテル クアラルンプール
提供時間 15:00~18:00
価格 [ ティーラウンジ/コロニアルカフェ ]平日60リンギット、祝前・土日祝70リンギット [ ドローイングルーム ]平日80リンギット、祝前・土日祝90リンギット [ オーキッド・コンダーバトリー ]平日110リンギット、祝前・土日祝120リンギット(すべて税サ込)
http://jp.lhw.com/hotel/The-Majestic-Hotel-Kuala-Lumpur-Kuala-Lumpur-Malaysia/services-amenities/dining

 そのほか、マンダリン オリエンタル クアラルンプール、ウェスティン・クアラルンプールなども人気。ホテルではありませんが、ショッピングモールKLCC内「ハロッズ/Harrods」のアフタヌーンティーもおすすめです。

マンダリン オリエンタル クアラルンプール
http://www.mandarinoriental.co.jp/kualalumpur/fine-dining/lounge-on-the-park/

ウェスティン・クアラルンプール
http://www.starwoodhotels.com/westin/property/overview/index.html?propertyID=1443

 次のKLの旅は、いつもよりお洒落をして、ホテルに出かけてみてはいかがでしょう。ゆったりと優雅な時間が過ごせるのも、マレーシアの旅の醍醐味です。

マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://www.malaysiafoodnet.com/

Column

マレーシアごはん偏愛主義!

現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。

2016.11.18(金)
文・撮影=古川 音