京都の中心部、鴨川に架かる三条大橋の東に、さりげない店構えのカフェ。実は、ここ「CHOICE」はグルテンフリーのメニューを揃えたヴィーガンカフェ。鈴木形成外科ビル1階に、2013年9月3日にオープンした、その世界ではとても有名なお店なのです。

緑の配置が心地いい。

 お店に入ると、オーガニックコーヒーやオーガニックジュース、スムージーなどがテイクアウトできるカウンターに続いて、ケースに「CHOICE FROMAGE」が並んでいます。

冷蔵ケースに並んだ「CHOICE FROMAGE」各2,160円。
看板にはヴィーガンの説明をイラスト入りで説明。

 鈴木形成外科の院長で、カフェのオーナーでもある鈴木晴恵さんが、アメリカでヴィーガン研究家のMiyoko Schinner先生に出会い、その製法を学んで開発した植物性発酵チーズ。

 ナッツや豆乳をベースにした100%植物性のチーズは、まろやかで優しい味わい。京都ならではの山椒を合わせた「KOTO」、ドライトマトとフレッシュバジルを混ぜ込んだ「ITALIANA」、ラム酒に漬けたオーガニックレーズンをたっぷり入れた「RUM RAISIN」、スモーク風味を付けて熟成させた「SMOKY」に「発酵ヴィーガンバター スプレッド」。

 季節限定で、吉野の八重桜の花を散りばめた「SAKURA」やイチジクの葉で包んで熟成させた「フィグリーフ」なども登場するのだとか。通販サイトでは全国からの注文があるのだそうです。

 そんな「CHOICE FROMAGE」をカフェで味わうことができます。数種類を盛り合わせたビオワインにぴったりのプレートの他、この植物性チーズを使った、ここならではのとっておきのカフェメニューがあります。それが「ラムレーズン パンケーキ」。

「ラムレーズン パンケーキ」1,600円。

 パンケーキといっても、ここは、グルテンフリーのカフェなので、小麦粉はもちろん、白砂糖、卵、乳製品も不使用。なのに、ふんわり、優しい食感で、とても香ばしくおいしいのです。メープルシロップを回しかければ、独特の甘みにココナッツオイルの風味が加わり、とても上品な味わい。ラムレーズンのCHOICE FROMAGEと一緒に食べると、極上のおいしさ。

 他にない味わいに、すっかりはまってしまいます。

ケースの「バナナマフィン」400円の説明。

 パンケーキは、ラムレーズンの他、プレーン、チョコレート、フルーツの4種類。

 「小麦粉の替わりにタカキビ粉、ミルクの替わりにスーパーフードのひとつ、タイガーナッツを使っています」と、レシピを開発した料理長の正司潤さん。他にも、豆乳、アガペシロップ、ココナッツオイルを使い、ヴィーガンバターが添えられたパンケーキ。朝食メニューから夜まで、大人気のメニューなのだとか。

 正司さんは、1978年生まれで、東京都出身。「栄養士をしていてカロリー計算を重視する料理に疑問を持つようになりました。そして、旬の食材や皮ごと食べるホールフードの考え方に傾倒していったんです」。マクロビやヴィーガンのレストランで働き、2015年からここで腕をふるうようになりました。

「完全グルテンフリー。甘味には、メープルシロップ、甘酒、ドライフルーツ、アガペシロップ、ココナッツシュガーを使っています。全てオーガニック。醤油や味噌も、小麦を使っていないものを使用しています」

  他にも、揚げ物はしない、テフロン加工の調理器具は使わないと、こだわりたっぷり。「生きている調味料を使いたい」と、甘酒やCHOICE FROMAGEなど、発酵食品を多用しています。

 パンケーキだけでなく、パスタやハンバーガーなどの食事メニューにもそそられます。

2016.11.13(日)
文・撮影=そおだよおこ